バスケなめんなよ 7話
新チームの実力は?
今日の練習試合は
市内6チーム中、5チームが参加しています。
残りの1チームは、予定が合わなかったようです…
そして新チーム結成後、初の練習試合が始まりました。
7分 1分休憩 7分
スタメン
涼 ガード
金剛 センター
大翔 シューティングガード
槙野 パワーフォワード
三井 スモールフォワード
新チームのファーストゴールは誰が決めるんだ!
金剛でした!
涼は金剛を使ったバスケをやりたいようです。
どんどん、センターの金剛にボールを集める涼。
どんどん、シュートを外す金剛…
リバウンドを取るがボールを下げてしまい、ヘルドボールになる槙野…
ドライブは行けるが全くシュートが入らない大翔…
ロングスリーを打つがバックボードを超えてギャラリーにボールが行きそうになる三井…
相手のDFの手が指に当たった事を3分くらい気にしてる涼…
こりゃあダメだww
なんだこのチームwww
こんなチームに負けるチームなんて……えっ?
あぁ14点差で勝ったのか…
2試合目
7分 1分休憩 7分
スタメン
涼 ガード
金剛 センター
大翔 シューティングガード
槙野 パワーフォワード
三井 スモールフォワード
この試合で意味が分からなかったのは、槙野がOF時にガードの後ろをウロチョロしていた事です…センターサークル付近をずっとウロウロして、ボールを要求していました。
涼はブチギレて
涼「お前どこいんだよ!カッティングしろって!」
槙野「チッ!何だよ!」
おいおい、槙野は何も分かっていないのか?
後で聞いたのですが、槙野は4年近く地元のバスケスクールに通っているらしいのです…
で、いまこんな動きをしている意味が全く分かりませんでした。
試合はというと
ゴール下で負けないはずの身長さと対格差の金剛ですが、結構負けてるし
三井のシュートは相変わらず明後日の方向に飛んでいくし
大翔のレイアップはバックボードが壊れるんじゃ無いかと思うくらい剛速球だし
槙野はDFにいる方へしかドライブしないし、全部ヘルドボールになるし
涼は相変わらず叩かれた手や接触のあった足を気にしてばかり
試合の結果はと言うと、えっ?あぁ……17点差で勝ったのか…
この2試合を観て思いました。
金剛のゴール下はそれなりに出来ているので、得点できる
大翔も毎試合7点くらいは取っている
槙野は体が強いので、リバウンドからの得点が期待できる
三井はノーマークならスリーポイントが入っていた
涼はドライブからの得点とスリーポイントで毎試合8得点以上+ほぼアシストをしてた
何と言うか…相手チームがバスケになってないので微妙なのですが、多分超弱いのだとおもいますw最終戦のチームとやれば分かるはずです。
最終戦のチームにはミニバスのエースだった同級生がいます。絶対に負けられません!
因縁はここから始まったんだ…
3試合目
7分 1分休憩 7分
スタメン
涼 ガード
金剛 センター
大翔 シューティングガード
槙野 パワーフォワード
三井 スモールフォワード
やはり私の思った通りでした。
今までの2チームは弱かったのです!それもかなりヤバいくらいにww
3試合目のチームはルーズボールやライン際のボールへの対応がかなり強い!
こう言う事が出来るチームは絶対に強くなります。
涼のチームは全くできていません……
金剛のポストプレーは封じられ、槙野のドライブはほぼトラベリングになり、大翔のシュートは調子が良く入り始め、三井はスリーを打つと周りから怒られるようになり、涼はミニバスの時の同僚に封じ込められるも、何とかシュートを決めていました。
3試合目と言う事もあり疲れがピークに達して来ました。
槙野は自分のシュートが外れると下を向きDFに戻りません…
金剛は一生懸命やっているフリをしているけど、全然走らない…
三井は疲れとやる気の無さが顔に出始める…
大翔も自分のシュートが外れてもリバウンドに飛ばずに悔しがる…
涼は指を痛がり続け、疲れでパスミスを連発…
そうだ!
これは練習試合なんだからボコボコにやられればいいんだ!
そして、考えを改めて練習を全力でやるようになればいいんだ!
私は少しだけ希望が見えてきたと思いました。
しかし、試合結果は…5点差で負け…
えっ…5点差なの?TO間違ってるんじゃないの?
私は意味が分からなくなってしまいしました。
しかし、これが新チーム結成時の状態なのかとも思いました…
この試合でもっとボコボコに負けていれば、来月の大会に向けてもっと真剣に練習に取り組んでいたのかも知れません。
大問題の4試合目…狂ってる相手顧問
そして、問題の4試合目が始まりましたw
7分 1分休憩 7分
スタメン
涼 ガード
金剛 センター
大翔 シューティングガード
槙野 パワーフォワード
三井 スモールフォワード
開始早々に点差を広げ、有利な展開で試合を進めていました。
相手の顧問がイライラし始め、次第に「指示」ではなく「怒号」が響き渡るようになってきました。
涼たち曰く、マジで関わりたくない人だそうです。
その名は「川井」(かわい)
訳の分からないタイミングで褒めてみたり、ベンチに戻った選手を怒鳴りつけ委縮させています。
今のバスケってこう言うのダメなはずなんだけどなw
まぁ、強いチームは未だにこういうやり方をしていると言う噂は聞いていたので、そこまで気にはしませんでしたが…まぁ強くないのでどうなのかなぁって感じでしたw
そして、それは起こってしまいました…
涼がレイアップに行った相手選手を押してしまったのです。
きちんとライセンスを持ってる審判がジャッジをしていたので、問題は無いと思ったのですが……
と、ここで相手チーム顧問の川井が動きます…
川井「おいっ!いい加減にしろよ!毎回毎回何やってんだよ!」
と、言いながらコートに入り、涼の顔に自分の顔を近づけて怒鳴りつけてきました…
会場は騒然となり、涼は
涼「は?審判がいるんだからその判断でいいでしょ?それにコートに入るってどうなんですか?」
川井「怪我したらどうすんだよ!俺には守る義務があるんだよっ!」
と、言ってベンチに戻って行きました。
審判は呆れた顔をして見ていました。
とりあえず私は今、川井の所に行って話をするかどうか考えました。
やはり、試合が終わってからキッチリ落とし前を付けさせてやろうと思い、怒りを抑えながら試合を観ていました。
ちなみに、涼の顧問の先生はよそ見をしていたらしく、見ていなかったそうです…
そして、試合は圧倒的な点差で涼たちが勝利をしましたが、相手チームも含め全選手の顔が死んでいました…
せっかくの練習試合が台無しです。
すぐに私は川井の所に向かいました。
私「おいおい、君さっきのあれ何なの?俺あいつの父親なんだけど、説明しろよ」
川井「えっ……あ、あれは彼が不必要なファールをしたから注意しました!」
私「はぁ?あれは注意じゃないだろ?暴力だろ?お前何考えてんの?って言うか、お前バスケやった事あるの?もしあるのなら、選手と審判以外コートに入れないの知らねぇのか?って言うか、お前なんて言ったの?」
川井「やってましたよ!あれは彼が悪いですよ!私には生徒を守る義務がります!」
私「子供守るのに義務もくそもねぇんだよ!じゃあお前にやられた行為で、ウチの息子がPTSDになったらどうすんだ?結構な数の大人たちもお前のやった事観てたし、結構な人数が動画取ってるぞ?って言うか、バスケ舐めてんじゃねぇぞ!お前一発退場だろ?そんな事して平気でベンチにいるってどういう神経してんだよ」
川井「……あれは彼が悪いですよ…」
私「それは審判が決めるんだよwその為に審判がいるんだろうが!聞いたところによるとさっきの審判はかなり上位のライセンス持ってる人らしいじゃん?その人の事が信用ならねぇのか?って言うか、その審判他校の管理職らしいじゃんwお前ヤバいよ」
川井「え………でも…あれは彼が」
私「そんなこと言ってんじゃねぇんだよ!息子のやった事は危険だった事は認めるし、顧問と俺から今後二度と危険行為とまでは無いけど、今回のような事はするなと既に言ってある。お前はどうすんだよ?大人だろ?一応教師なんだろ?これ問題なるぞ?」
川井「……すみませんでした……」
私「まだ根に持っているようなら、謝らなくてイイよwでも、これで終わらせるなら俺からは学校にどうこう言うつもりもないから。少し考えろ」
川井「………すみません」
正直、涼の顧問に任せようかと思いましたが、そもそもよそ見してたのもあるし、涼の同級生達にも示しが付かないと思ったのと、何より川井がバスケを舐めてるのが本当に許せませんでした。
こんなことやっていいなら、ベンチから相手の選手を追い込んだり、バカにしたり、コートに入って怒鳴りつければ委縮し、プレーに影響が出て有利に進める事も可能です。
しかし、そんな事を考えるバスケの顧問やコーチはいるとは思えません。
私の時代は顧問やコーチが自分の部員を追い込んだり、暴力をふるう事はありましたが(信じられない人もいると思いますが、かなりの顧問とコーチがそうでした)相手の選手に何かを言ったり、したりする行為は見たことも聞いた事もありませんw
なんて愚かな人なんだろう……
川井は気持ちを落ち着かせるためにタバコを吸いに行ったのか、中々戻ってきませんw
少したって、川井が審判を試合が始まる前に
川井「すみませんでした…彼にもきちんと謝罪させて頂きました…」
私「それ本当の気持ちですか?許せないなら別に良いんですよ?」
川井「いえ、私が悪かったと思います。すみませんでした」
私「涼がOKなら、これで手打ち構いませんので」
川井「はい、彼ときちんと話しました」
私「分かりました。ではこれで終わりにしましょう」
こんな感じで終わらせました。
ここで注意ですが、あくまでも私と涼と川井の間での話は付いたと言う事です。
先ほども言いましたが、審判をしていたのは他校の管理職です。
これを黙ってスルーする訳がありません。
そして、涼の顧問も
涼の顧問「全部聞きました…これは当校の管理職に上げさせもらいます。こんな事二度と起こらないよう、キッチリ話し合いをしなくてはいけません。」
私「涼と私に関しては既に終わった事にしていますので、その辺考慮してくださいね」
涼の顧問「承知しました。しかし、本当に何考えてるんだろうか…」
保護者からの提案
そんなこんなで、波乱の練習試合は終わりました。
帰りに色々な保護者が
保護者達「なんなのあれ?おかしいんじゃない?やっていい事といけない事の区別が付かない人が教師やってるって事でしょ?教育委員会に言った方がイイと思うよ。ちょっとヤバい人なんでしょ?あの先生って…」
と、保護者達も怒りと呆れと恐怖に居ても立ってもいられない状況でしたw
帰宅し、涼に
私「大丈夫か?」
涼「全然大丈夫!息がタバコ臭かったww」
私「何か心配な事があるなら何でも言えよ!」
涼「大丈夫だよwそもそもヤバい奴だって知ってたし、お父さんが話付けてくれたから問題ないでしょ?」
私「まぁそうだけど…アイツって何なの?」
涼「小6の時に出た1年生大会の時に俺の事を潰せとか言ってた先生だよw」
私「なにぃーー!アイツがそうなのか!だったらもっと色々言えばよかったww」
涼「結構向こうの学校の部員の保護者からもクレームとか入ってるらしいよ。マジでウチの中学に移動してこなくて良かったわ…あんな人の下でバスケなんか絶対できない!」
小6涼にベンチから
潰せ!とか色々言ってた人が川井だったとわww
そもそも涼の事が嫌いなのかな?
まぁ、終わった事だしイイネタが出来たと思えばラッキーだな!
位の感じでこの件は終わったはずでした……
陰湿な教師
しかし、その後川井は他校のバスケ関係の奴らと飲食店で酔っ払い
川井「あれは俺は悪くない!あれはアイツが悪い!もう二度とあの学校とは絡みたくない」
と、大声で話をしていたそうです。
槙野が親と親戚と食事をしていた時に、一緒の店に川井がいたらしく…槙野と親と親戚がハッキリと聞いていたそうです……
さらに、当日審判をしていた他校の管理職から川井の中学校に連絡が入り、川井は管理職にこっぴどく怒られたそうです。
そして、涼の学校の顧問が管理職に相談したところ、涼の学校の管理職はブチギレしたらしく、川井の学校の管理職に連絡し、呼びつけ徹底的に川井の指導をしてそうですw
前にも書きましたが、私と涼との事は終わっています。
しかし、川井は教師です。
しかもその日、自分の学校の生徒は勿論、他校の生徒も数十人いてさらに、保護者も数十人いました。
お咎めが無いはずがありませんw
でも、川井は終わった事だと思っていたのでしょう。
自分の立場を舐め過ぎだし、やっぱり公務員は甘すぎます……一概には言えませんが、私が知っている公務員のほとんどがこんな感じです。
税金でお給料をもらってる事の意味が全くわかってい無いとかではなく、教師は子供たちを相手にする仕事です……
これでは、子供たちからも色々言われても仕方ありません。
そして、ここから川井の嫌がらせが始まるのでした。
これについてはチョイチョイストーリーの中に出てくるので、楽しみにしていてください。
今回の練習試合には、市内でブッチギリ1位のチームは参加していませんでした。
このチームの話を聞いた感じだと、現時点で県大会まで繋がる大会があれば出場できる強いチームだと思いました。
つまり、現状では鳥川中は市内で3位と言う事です。
1位 成立中学校
2位 中央中学校
3位 鳥川中学校←涼たちの学校
4位以下はドングリの背比べなので割愛しますが、チーム名は載せておきます。
下水中学校←川井がいる学校
沢田中学校
村池中学校
以上の6チームで、8月に総当たり戦を行い
上位2チームが、10月に行われる新人大会のシード権をもらえることになります。
まず、1位の成立中学校のことはよくわかりません…
2位の中央中は、かなり良い顧問が付いているのでこれからグングン伸びていくはずです……
このままでは鳥川中学校は完全に取り残されてしまいます…
次回は
中学生2回目の夏休み突入!
夏を制すものは試合を制す!!!
ちゃんと練習してるのだろうかwww
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?