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"推し"は関係性を進められない言い訳だと思ってた

8月16日、東海オンエアのてつやと元AKB48の峯岸みなみが結婚を発表した。

別に東海オンエアや峯岸みなみのファンではなかったが、このニュースには驚愕した。それは東海オンエアのてつやがずっと前から"推し"であった峯岸みなみと結婚までたどり着いたという事実に対する驚きだった。

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かくいう私も"推し"がいる。かっこいい見た目と柔らかい雰囲気がある職場の先輩が、私の"推し"だ。以下引用にもあるように、推しは一般的にアイドルなどに使うワードだったが、最近ではアニメ・ゲームのキャラクターなど二次元から、学校・職場など身近な人まで、好感を持ったらなんでも推しになるような気がする。

主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう
Wikipediaより引用

では、好きな人と推しとの違いはなんだろうか。自論だが、好きな人は「お付き合いまで関係を深められる位置にいる人」で、推しは逆に「お付き合いまで関係を深められる位置にいない人」と考えていた。つまり、自分が相手を推しと認定する事は、その人との距離を縮めることを放棄する意味になる。

2次元の相手は次元が違うため諦めがつくが、3次元の相手は地球がひっくり返っても無理とは決めつけられない。その可能性を諦めると宣言することが推しなのだ。

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正直、私は推している先輩が好きだと実感していた。しかし早々に相手が私に興味がないことに気づいたものの、諦め切れなかった私は割り切って推し認定をした。本人や周りの人に私はこの人推してますよー!と宣言して(白旗上げて)、自分に諦めがつくよう何度も言い聞かせていた。

一方で、推しとしながらも付き合いを重ねて結婚をした東海オンエアてつやはどうだったんだろう。峯岸みなみとの出会いはたまたまだったものの、そこからはちゃんと好きな人と認識して努力したのだろうか。

てつやと峯岸みなみの結婚発表後「#推しと結婚」がトレンドに上がったように、この吉報は推しがいる全日本人に希望を与えたと思う。当然私も希望を与えられた内の一人だ。推しの先に恋人、さらには結婚というステータスがあるなんて考えもしなかった。

でも推しを好きな人と認めると、やっぱり手に入らないのが苦しいし、2人の関係性を進めたくなる。だからこそ推しは、ぬるま湯のように完全に満足はしないものの、長く程よく私を満たしてくれるのでなかなか抜け出すことができないのだ。

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