インタビュー「都市で活躍する女性農業者の未来」

この記事は「都市で活躍する女性農業者の未来」をテーマに卒業論文を執筆予定の大学生さんからいただいたご質問にお答えするインタビュー回答シェア記事です。

頂いたメールの文面から、事前の真摯な調査、熱意が感じられました。
前提となるお考えや想いも含めてご質問を読んでいただけると嬉しいです。

以下メール引用

”インターネットで、記事やインタビューを拝見いたしました。外国の方にも楽しんでもらえる野菜を作られていて、基地の近くにあることにより軍人の奥様も買いに来れる場所であり、多様な食文化が交わり多様な文化の方の居場所になる、魅力的な畑だと思いました。
多くの農家が貸すことで撤退している現状がある中で、どの職業でも「一生働く」と決死の覚悟で働く人は少ない、というお考えを拝見しました。難しく考えすぎず、農業も職業の1つとして選択肢に入れることができるのではないかと思い、今後の農業へのお考えについて詳しくお聞かせいただければと思います。

以下、①〜⑭項目を記載させていただきましたので、ご確認いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

●農園について

この項目では、海外の食文化が交わる畑や、就農への思い、活動について質問させていただきます。

①外国の方をメインターゲットとし、独自の活動や野菜栽培をされていることにより、見本にする農園が少なかったのではないかと思ったのですが、農園を始める際に不安だったことはありましたか。また参考にした農園はありますか。
②他農園との情報交換はどのくいの頻度でどのように行っていらっしゃいますか。
③東京NEO-FARMERS!!のメンバーの方々の中でも、Base Side Farmさんでは、InstagramなどのSNSでの発信に力を入れてらっしゃると感じました。始めたきっかけはなんですか。
④（③の続きです）発信し始めて変わったことや、何か反響はありましたか。

●課題について

東京都が抱える課題についてのお考えを質問させていただきます。

⑤元々虫や土が嫌いで、WWOOFでの活動を経て「農業ができると気づいた」という経緯を拝見しました。世の中の虫嫌いの方の中にも、苦手意識を持っているだけで、その魅力を知らない人がいると思います。魅力を知ってもらうためには、東京都や各農園で、どのような工夫が必要だと思いますか。
⑥ （⑤の続きです）Base Side Farmさんでは、人手不足解消のため、どのような取り組みを強化していきたいとお考えですか。
⑦農地貸借には農園主との関係についてなど様々な問題があると思います。今後突然農地がなくなってしまうなどの不安はありますか。

●女性と農業について

先日インタビューさせていただいた東京都農業会議の方が、一概に言えないが、「女性が集団の中にいるとまとまる」、「製品を見ると女性のものだとすぐ分かる」と仰っていました。この項目では、農業で女性が活躍することについて質問させていただきます。

⑧女性だから大変なこと、苦労したことはありますか。
⑨女性だからできること、できたことはありますか。
⑩女性は農業に向いていると思いますか。
⑪農業を職業の選択肢の1つにするためには、どんな工夫が必要だとお考えですか。

●今後の展望
Base Side Farmさんの今後の展望をお聞きしたいです。また、農業で活躍する女性が増えていることを踏まえ、今後の農業についての思いを質問させていただきます。
⑫今後、農業で活躍する女性は増えると思いますか。
⑬外国の方に向けたお野菜が多いですが、今後も外国の方をメインに販売をしていかれますか。
⑭今後チャレンジしたい活動や新たに育てたい野菜はありますか。”

以上メールからの引用でした。

インタビュー前に援農体験（草取りとネギ収穫）をしていただき、大変助かりました。
インタビュー中はオクラの種取りをしながら。種取りに夢中になって頓珍漢な答えになってないかちょっと心配……大丈夫だったかな……
便利な録音機能、そしてAirDropを活用して録音データもいただけてありがたかったです。（AirDrop本当に便利！）
インタビュー後はお野菜もご購入いただきありがとうございました。

インタビューや質問の回答は生ものだなぁとつくづく感じます。
就農1年目やコロナ禍を経ない時だったら、就農10年目だったらどんな回答になったか……
答えはもちろん一つではなく自分の回答も時と共に変化していくと思います。
時々頂いたご質問を振り返って、その時どう思うのか書いてみるのも楽しいかなと思いました。

以下に2022年11月、就農5年目現在のBase Side Farｍ、Atsueの回答を記載しました。
ご興味ある方はぜひ。

---