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キトラ古墳

今年の春、テレビを見ていたら奈良のキトラ古墳内の壁画に十二支を表す動物の絵が追加で確認されたとニュースが流れました。
古墳のことは詳しく知りませんでしたが、十二支と四神の壁画という絵の内容に興味があり調べてみました。

奈良県明日香村にあるキトラ古墳は、7世紀末から8世紀初めころの飛鳥時代に造られたとされる円形の古墳です。地中に存在した石室の中には漆喰が塗られ、亀、寅の壁画が確認され、「キトラ」と呼ばれたようです。
地中で1300年ほど眠っていた石碑は盗掘に遭っていたようですが、奇跡的に壁画の部分は崩されておらず、1983年に極彩色壁画が発見され、その後2000年に特別史跡とされ、研究と解析が進められているそうです。

これまでに発見された壁画は、四神、十二支、天文図、日月。私は算命学を学んだので四神も十二支も方位を司る神獣であることとリンクし、それを知ったときにはプチ興奮でした。帝王学で使われるこれらの情報は飛鳥時代に既に日本に届けられていた動かぬ証拠であり驚きと感動でした。
四神の壁画は対応する方位に合わせて、東壁に青龍、南壁に朱雀、西壁に白虎、北壁に玄武が描かれているそう。キトラ古墳のすぐ傍で既に発見されていた高松塚古墳では、盗掘により南壁の朱雀が失われていたため、我が国で四神の図像が全て揃うのはキトラ古墳壁画のみだそうです。

四神の下には、獣頭人身の十二支が描かれています。北壁中央の子から時計回りに、方位に合わせて各壁に3体ずつ配置されています。これまで確認できていたものは、子、丑、寅、午、戌、亥の6体でしたが、今回泥に覆われている石室の壁をエックス線を使って分析したところ、十二支の「巳」とみられるヘビをかたどった像など3つの壁画が描かれていたことが新たに確認されたとのことです。

天井には天文図と、東に金箔で太陽が、西に銀箔で月が描かれさらには、この天文図は赤道や横道も備えていて、本格的な中国式星図としては、現存する世界最古の例といえるそう。

実際に見に行ってみて、その場所に立ってみると1300年ほど前とそう大きくは変わらないであろう素晴らしい環境に立つことができ時空を超えた気分でした。
壁画は漆喰に描かれていましたから大変デリケート。現代の科学技術をもってやっと情報の解析ができ、保存することができるのではないかと思いました。今を生きる私たちに何かメッセージを送ってくれているに違いないと思いました。

今回、無料で見せて頂けて素敵なクリアファイルや資料もいただきました。この歴史的にも素晴らしい情報を丁寧に伝えて頂けて本当に感謝でした。

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