見出し画像

FIREってなに?

最近FIREという言葉が流行っています。
FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったもので、
経済的自立と早期退職という意味です。

私も以前からFIREを目指しており、着々と準備を進めていますが、
そもそもFIREなんて可能なのか?
FIREを達成する意味があるのか?
と言った事をお話したいと思います。

早期退職は別として、すべての人が経済的自立と退職をいつかは迎えるのは間違いありません。
ですので、最後のE(Early)を除いた、FIRまではすべての人が備えるべきというのが私の考えです。
もし、全く備えていないとしたら、
ライフプランおよびファイナンシャルプランの両面で破綻しているので、
早急に手を打つ必要があると思います。

それでは、なぜ経済的自立と退職に備える必要があるかをもう少し詳しく説明します。
まず、退職とは一般的なサラリーマンでは無くなる事とさせてもらいます。
なぜなら、FIREで分類を分けたいのは、サラリーマンかどうかだからです。

つまり、労働により毎月一定の安定した収入を得る必要があるかどうか、
いつかは年齢により退職を言い渡される側かどうかという線引です。
それは経済的な自立という視点で考えているためです。

経済的自立は将来退職する以上は避けては通れません。
誰もが長く生きていれば年金と築いた資産で過ごす必要に迫られます。
殆どの人がベッドの上で動けなくなり、介護が必要になる時がやってきます。その時に誰かに雇用してもらい、お金を稼ぐ事は非常に困難です。
いつか来るのが分かっているのに備えていないのは大きな問題です。
老後2000万円問題などが大きく取り上げられた事がありましたが、
言われるまで考えて無い方が問題なのです。

老後資金がいくら必要なのかは人それぞれでしょうし、
受け取る年金の額も人それぞれです。

ここではは細かい金額の話はしません。
ただ、受け取れる年金、資産の取り崩し額、生活費、寿命を考える必要があるのは間違いありません。
そして、年金が少なくなるのは明白ですから、資産と生活費で調整する必要があるのはすぐに分かります。

年金の話ばかりでFIREと関係無いと思っているかもしれませんが、
FIREと老後生活は密接に関係しています。

経済的自立は誰しもが老後に経験すると説明しましたが、
FIREはそれを早めているだけに他なりません。
年金受給開始年齢は決まっているので、それまでは資産だけで生活する必要がありますが、基本的な考え方は全く同じです。

FIREとは、誰もが老後に経験する経済的自立を、
一般的な退職年齢より早く選択しているだけです。
別に株に投資する必要も無ければ、田舎に移住する必要もありません。
そんな定義はFIREには全くありません。

今は雇用延長で65歳とか70歳に退職するようになって来ていますので、
64歳とか59歳で退職するのもFIREと言えます。
FIREは別に変わった事ではありません。
危険なことでもありません。
経済的自立をしているので計算が間違っていなければ安全です。
むしろ、なにも考えずに65歳になって退職するほうが危険です。

経済的自立は誰しもが準備する必要がありあますが、
早期退職するか選択するのは自由です。

いつまで働くか、どこで働くか、起業をするか等は
人それぞれのライフプランに合わせて選択すれば良いことです。
今すぐ会社を辞めたい人もいれば、定年まで働きたい人もいるでしょう。
子供が大学に行くための資金を貯める必要がある人もいれば、
高級外車に乗って都内の高層マンションに住みたい人もいるでしょう。
それぞれのライフプランによって生活費は変わります。
それによって必要な資金も変わります。
ただそれだけです。

サラリーマンを辞める時期に良いも悪いもありません。
辞めたければ辞めるだけです。そして誰しもがいつかは退職します。

経済的自立を達成していなければ、働かなければ生活できません。
年金生活だろうが早期退職だろうが、いつかは破綻します。
選択の余地はありません。

経済的自立は全ての人が達成しなければならず、
達成できないと将来悲惨な結果になる事は間違いありません。
経済的自立を早期に達成すれば、選択肢が増えます。
働きたくなければ働く必要はありません。
収入にとらわれず好きな職業を選択でき、
働くペース等も自由に選ぶことができます。
経済的自立の中で起業をすることも可能です。

誰もが30代での早期退職を目指すべきなんてことはありません。
家庭に居場所がなく、仕事だけが生きがいの人もいるでしょうし、
20代でローンを組んで家を建てる事を優先する人もいるでしょう。
健康なうちに毎年豪華な海外旅行に行きたい人もいるでしょう。
ライフプランに決まった答えはありません。
出費が多ければお金が貯まるペースは遅くなるだけです。
早期退職や早期の経済的自立の優先度が低いのに、
旅行を我慢してしまい、経済的自立を達成したときには体がボロボロで旅行に行けないのではなんのための人生かわかりません。

今の職業が好きで、65歳までに経済的自立を達成できるのであれば、
早期に経済的自立を無理に達成する必要は無く、
ライフプランとして全く問題ありません。
ただし、怪我や病気などで働けなくなることには、
別途備える必要があると思います。

経済的自立は全ての人が達成しなければならない事で、
早期退職は各自の自由です。
FIREはただの早期退職を指すと言って差し支えありません。
カッコよく言い換えてるだけです。

FIREを達成するまでの道のりや手法は数多くあります。
その中にはリスクを伴うものも含まれており、
FIREという言葉の響きを利用して詐欺まがいの商品やサービスを売っている事も多いようです。
YouTuberやブロガーも耳障りの良い事を言って閲覧数を稼いでいるだけの人も多くいるので注意が必要です。

また、FIREは生活費の25年分を用意して資産運用を続ければ毎年4%づつ取り崩しても、一生無くなることは無いと主張する人も多くいます。
これについては過去の結果を見ているだけであり、今後どうなるかは様々な意見があるでしょう。
私の意見では絶対に大丈夫とは言えないが、破綻した理論とも言えないといったところでしょうか。あくまで過去の話で、今後の社会情勢までは誰にも分かりません。それは現金で数億円持っている人も同じです。
ハイパーインフレが起きる事は考えにくいですが、30年後の事なんて分かりませんし対処の方法もありません。
(個人的には一番価値の変動が少ないのは命や時間ではないかと思います)

万が一、経済的自立が上手く機能せず、お金が足りない場合には、
FIREを達成した後に、再び働く事も可能です。
全く同じ条件とはいかないでしょうし、かなり悪い条件になるかもしれませんが、絶対に働けない訳でも働いてはいけない訳でもありません。
そもそも一度経済的自立を達成しているはずなので、不足分を補填するだけで十分であり、期間は限られているでしょう。
見通しが甘かった分のツケを払うだけです。
そこまで悲観することも無いでしょう。
むしろ働ける時で良かったと思うべきです。

もしも寝たきりになってから資金が尽きてしまえば、
どうすることもできません。
これについてのリスクは早期退職か否かで変わる事はありません。
FIREを達成しようが定年まで働こうが、
資産や年金などのファイナンシャルプランが同じであればリスクも同じです。
特にどちらが優れているという事はありません。

まとめると
・経済的自立は全ての人が達成しなければならない
・退職は誰にでも訪れる。FIREは個人の自由
・早期の経済的自立によって人生の選択肢が増える
・FIREという言葉を使った商品やサービスに注意

気が向いたらFIRE達成に向けての取り組みなんかも記事にするかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?