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投球数制限は必要か?

昨今、高校野球でも投球数制限の導入が検討されていますが、
本当に必要なのでしょうか?

今回は投球数制限に関する私なりの考えを書いていきたいと思います。

私自身、小学生の時に肘を剥離骨折しいわゆる野球肘の状態です。
手術もしていないので、現在も遊離したままです。

原因は投げ方が悪い状態で、投球を続けたためです。

同チームの投手も先に同じ症状として診断されていたため、
肘の痛みが出た時に直ぐ剥離していると分かりました。

ただし、野球をやり続けたかったため、病院に行くことはしませんでした。
診断を受けたチームメイトも手術は受けず、
できる範囲でプレーを続けていたため、
特にできることが無いなら病院に行く意味がないと感じていました。

辛かったのは、アップが人の倍以上掛かることです。

指導者がキャッチボールの時間を短くすると、
全く肘が温まっていないので、まともに投げることができませんでした。

気温が低い時も大変でしたし、
イニング間のキャッチボールができないだけでも、
次に投げる時は激痛が走ることがよくありました。

中学生になり、硬球を使うようになると、
バッティングでも痛みが出ることがありました。

特に投げる時の痛みは変わらなかったと思います。
また、投手も辞めていたので、よりひどくはなりませんでした。

高校になって、最初の冬に病院に行きました。
これは数年前から決めていたことです。

というのも、冬場は走るメニューが多くなり、
通院すればサボれると考ええいたからです。(笑)

ともかく、病院でレントゲンを取ると、やはり剥離していました。
予想通りなので、特になんとも思わなかったです。
医者にいつからか聞かれ、小学生からと答えたら怒られましたが……。

結局、プレーができるなら手術をせず、
数ヶ月の投球制限とリハビリで様子を見ることになりました。

ザックリと私の経験はこんな所です。

このような経験をして、投球数制限について、
高校野球に関しては必要が無いと思います。

一方で、中学以下では、制限を設けても良いと思います。

まず、中学生以下ですが、体が圧倒的に未発達で、
技術も未熟なため、体への負担が大きいと思うからです。

そして、一つひとつの大会の重要性がそれほど高くないからです。

たとえ、中学生の大会で負けて引退しても、
高校で野球を続けるハードルはそこまで高くありません。

また、多くのポジションを経験できるというメリットもあり、
ある程度の投球数制限はあって良いと思います。

小学生では人数を揃えるのがやっとで、ストライクを取り、
試合を成立させることすら難しいなどの問題もあるかもしれませんが、
だからといって怪我を許容はできないので、
なんとか解決策を考える必要があると思います。

高校生については、投球数の一括制限は反対ですが、
高校生に関しても今のまま無制限で良いとは思いません。

そもそも、今の日本では大学で野球部に入るハードルは非常に高く、
首都圏の有名私立大学は、
ほとんどの部員が推薦もしくは強豪校出身であり、
一般の受験生の場合キャンパスすら異なる場合もあります。

よって、高校を最後に本格的な野球から離れる人が大部分です。
つまり、高校最後に怪我をしても、
もう野球をしないので全く問題がありません。

ただし、高校野球以降も続けたい人にとっては、怪我は避けたいはずです。

よって、毎年、自身と保護者の同意書を提出した人のみ、
投球数制限をなくせば良いと思います。

同意書に、一日および週の投球数を記載し、
指導者はそれを守って練習および試合をします。

プロに行ける素質があり、高校で潰されたくなければ、
厳しく投球数を制限すれば良いのです。

途中から急に球速が伸びプロから声を掛けられたり、
体の負担が大きくなった場合には、
その都度同意書を更新します。

こんな同意書なんて、強豪校では制限なしが強要され、
形骸化してしまうと考える方もいるでしょう。

しかし、今はネットの時代で噂が広まるのも早いため、
そんな学校にはプロを目指す投手は入学しないでしょう。

プロを目指す投手がいないのに勝てるほど高校野球も甘くは無いので、
結果として柔軟に対応せざるを得ないでしょう。

投球数制限とベンチ入りメンバーの数が少ないことは、
セットで考える必要があります。

ベンチ入りメンバーの数はさっさと増やせば良いと思います。

高野連はメンバーの宿泊費がどーのこーのと言っていますが、
入場料の値上げなり、出場校個人の負担を増やすなり、
一番の問題である、ほとんど放映権料を払っていない
新聞社やテレビ局からの収入を増やすなり、
いくらでも方法はあります。

ただただ、やる気が無く、
変更手続きという面倒ごとに関わりたくないだけでしょう。

ここでもやはり、どこかから批判された場合の責任を取りたくないのです。

現状で引っ張れるところまで引っ張るでしょう。

学生のためではなく、自分たちために。

私の考えが最善とは思いませんが、
パッと思いつくだけでも、今よりもマシな案はいくらでもあります。

権力のあるオジサンたちには、なんとかして頂きたいものです。

そうは言っても学生が束となって動くか、社会からの批判が強くなるか、
などの外部からの刺激でしか動きそうにありません。
学生は練習で忙しいでしょうから、社会の動きが頼りでしょうか。

そのときには、放映権料などの利権の闇も一掃されることを願います。

それでは今日も良いBaseball Lifeをお送り下さい。

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