阪神タイガースとセイバーを中心としたプロ野球考察

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レギュラー脱落年齢から逆算した2024年阪神タイガースドラフト戦略

1 背景全選手の年齢構成を踏まえてドラフト戦略を語る記事がある。 しかし、これは不適切な考え方だ。 過去の記事で述べた通り、レギュラー選手以外の価値は、一軍控えでも二軍中心でもほとんど0と言っても過言ではないからである。 そこでこの記事では、レギュラー選手とレギュラー有力候補のみの年齢構成に限ってドラフト戦略を考える。 2 考察手法詳細は割愛するが、レギュラー選手を対象にポジションごとにレギュラー脱落年齢を算出した。レギュラー脱落年齢以上すなわち即戦力選手を獲得すべき

    • セイバーFACT③ ドラフトの成功可否は、ドラ1で半分弱が決まる

      1 背景毎年、ドラ1ばかりにスポットライトが当たる。しかし、本当にドラフトはドラ1だけに着目していいようなものなのだろうか? 2 調査方法以前の記事で、レギュラーを掴まなければ、選手の価値はほとんど0に近いことを述べた。 そこで、レギュラーを掴めたかを基準としたい。 今回は、NPBSTATSで2011年までの12球団ドラフトを対象に、通算WAR10に達しているかを基準に考えたい。この目安は、レギュラーを3〜5年程度努めれば、達成できる基準であり、いわゆる主力となれた基準で

      • セイバーFACT② レギュラーとなる選手は、1ドラフトで1人程度だ

        1 背景以前の記事で、残念ながら勝利貢献度の意味では一軍控えレベルの選手は、二軍中心の選手と同じぐらいの価値しかないことを書いた。 ドラフト会議で支配下選手のほとんどは将来のレギュラー、先発ローテ、守護神などを期待されて指名されるだろう。 しかし、レギュラーなど長年主力として活躍できる選手、は実際どれぐらいの割合なのかを見ていこう。 2 レギュラー判定基準今回、私は基準をこのような形で設定する。 設定の根拠としては、150打席or30投球回を3年ちょっとやれば一軍戦力、

        • セイバーFACT① ドラフトの成功は、レギュラー選手の数で決まる。

          1 問いドラフトの賛否を考えるときに、「一軍戦力選手をどれだけ獲得できたか」と「レギュラーレベルの選手をどれだけ獲得できたか」という2つの基準を考えるとする。これは、どちらの基準で考えることが適切なのだろうか? 2 考察WARという指標が存在する。 市場で簡単に手に入る「代替可能レベルの選手」をWAR 0として、どれぐらいそのレベルの選手を上回る貢献度があったかを測る指標である。 さて、長年レギュラーを掴む選手は、そのWAR0をはるかに上回る貢献をしている。 例えば、 ・

        レギュラー脱落年齢から逆算した2024年阪神タイガースドラフト戦略