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野球雲スタッフが15年ぶりにQVCマリンフィールドに行った結果

いつもご覧いただきありがとうございます。

プロ野球が開幕して2週間経過、例のウイルスの影響が未だに強い中
今シーズンはいったいどのようなシーズン展開で進むのかを、野球雲スタッフもそれぞれ色々思い描きながら2022年シーズンが始まりました。

現在記事を執筆している私は、2004年からのロッテファンで、昨年も優勝争いを最後まで戦い抜いた千葉ロッテを応援していました
しかしながら、球場自体は小学生の時以来行っておらず
にわかロッテファンとして、申し訳なさを感じつつも
私なりの愛情をもってロッテを応援していました。

先日知り合いから
「日曜日は佐々木と山本由伸の投げ合いがみられるかもしれないよ」
という情報を入手した私はこれまで後悔してきたことを思い出しました。

私は子供の頃からこの年になるまで
世界の野球はイチローが262安打のMLB記録を樹立したり
松井秀喜、日本人初のワールドシリーズMVP
田中将大が24連勝して、楽天初の日本一
大谷翔平、二刀流としてMVP獲得

様々な歴史の転換点、歴史的な活躍を残した選手がいながらも
現地でそれらの選手の活躍を見ることがなかった事をずっと後悔してました

この機会に
「佐々木と山本の活躍を一度でいいから生で見よう!」
そう思ってチケットを購入しました
生憎、前日の試合で山本由伸が先発したおかげで、現在のNPBを代表する
投手の投げ合いこそ見ることはかないませんでしたが
それでも15年ぶりのマリンスタジアム(馴染みがこっちの方が深い)
楽しめたらいいなあと
そう思いながら、今日QVCマリンフィールドに向かいました


ええ…まさか…あんな展開になるとは思いもしませんでしたが…

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というわけで、1400試合開始
筆者は久しぶりのマリンに胸を躍らせながらフィッシュアンドチップスを
頬張りながら試合を見ていました。

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一回表


佐々木は順調な立ち上がり、初球から161㎞を投げる立ち上がり
相手のオリックスは例のウイルスによって、
昨年度の優勝に大きく貢献した宗、
先日の試合でHRを放ち現在オリックスのHR王の佐野が離脱し
吉田正尚は不調、絶不調のロッテキラー杉本もスタメン落ちする異常事態
元気のないオリックス打線をあっさり三者凡退、しかも強打者吉田正尚を
三振で絞めて一回表終了。
今日は安心して、飯が食えると色気より食い気の筆者は3階にピザを買いに行きました。

一回裏


相手の先発は宮城、佐々木と同期でこちらも優勝の原動力となった
素晴らしい左腕投手。ロッテに来てくれ
しかしながら一番の高部が初球からヒット
二番の藤原がヒットエンドランでショート紅林が追いつけず好機を作ります
三番の中村、本日が復帰試合でしたので正直これだけでも嬉しかったですが
残念ながら凡退。
しかし四番のレアードの内野ゴロの間に高部が生還し1対0と、長打力不足のロッテらしい幸運的な先制をします。
これで試合を有利に進めていければ良いな、とのんきに思っていました。

二回表


オリックスは4番のラベロ。点取ったばかりなのでとにかく無失点で抑えてくれとファンが祈る中、あっさり3者連続三振。
この時点で今日はだいぶ有利だと悟り、球場のロッテファンも盛り上がりを見せていました。

しかしここから宮城も立ち直り、佐々木との同級生対決で燃えていたのか、それともまだ調子の上がりきらないロッテ打線が自滅していったのか
バッタバッタとロッテ打線を封じ込めていきます。

三回表


先頭は紅林。こちらも昨年19歳ながらシーズン後半にオリックスの遊撃手として大活躍。令和の豊田泰光となれる選手です。
しかしそんなの関係ねぇと、佐々木朗希はこの回も三者連続三振。

四回表


ここから二巡目のオリックス打線。ロッテバッテリーも攻め方を変えていきました。佐々木は160キロ台のストレートを遠慮することなくぶち込んだ後フォークボールで三振に仕留めるというのが、基本の投球術です。
しかしながらここから、ひたすらストレート攻めにしたり
逆に変化球のみでカウントを組み立てたりで吉田までこの回も連続三振。
この時点で10者連続三振で日本記録を達成。なぜかそれほど盛り上がらない筆者の周りは家族連れが多く、それどころではない様子でした。

五回表

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この回も三者連続三振。ここで13者連続三振

ここで、バックスクリーンに佐々木によってひっそりと日本記録が更新されたことにスタンド大盛り上がり。この時点から球場が完全試合を意識し始めていました。

六回表

先頭の紅林がセンターフライ。この時点で三振の連続記録が途切れてしまいました。それによってプレッシャーがなくなったのか
「これ以降はアウトにすれば結果はどうでもいい」と吹っ切れてしまった
佐々木はさらに手を付けられない状態に進化していたのを筆者は感じました
(勝手に感じてます、すいません)
なお最後の宜保は普通に三振してました。

六回裏

ここで試合は大きく動き出します。
先頭の藤原はセカンドフライになったものの
続く中村はデッドボール。筆者はここでそこそこキレていたのを
レアードがレフト線にタイムリーヒット!レフトの西村、今年初出場の緊張か、クッション処理を見誤り一塁ランナーの中村が生還!2対0
この時点で球場の全員がロッテの勝ちを確信しました。
その後、私の一押し佐藤、エチェバリアが連続タイムリー
そして先日逆転のきっかけのエラーをしてしまった藤岡が
何事もなかったかのように…スッとフォアボール。

そしてこの試合完全に支配している高卒ルーキー松川があわやHRになる
フェンス直撃のタイムリーツーベースで走者一掃!ここで実質勝負あり!

七回表

ラッキーセブンとなったオリックスの攻撃。オリックスファンがタオルを掲げ応援歌に合わせ応援している姿が、ビジョンに映っていたのを覚えています。その後その健気な表情が曇ったのを後に想像してしまったのでよく覚えてます。
突破口をつかみたいオリックスは先頭後藤がライトフライ
続くバレラがセカンドゴロ


三振にこだわらない佐々木がどれほど恐ろしいか


皆さんは想像できますか?
まるで流れ作業のようにアウトを取っていく
その姿にはもうベテランの風格さえ感じました
そして最後の吉田はまたしても三振。2018年以来の一試合で三回の三振。
吉田を標的にしているのか、徹底的に吉田をつぶしに行く圧巻の投球。
そしてそれを演出した松川に戦慄すら感じました。

吉田には家族がいるんだぞ!

八回表

あっさりと三者連続三振。この時点で異様な雰囲気になります
「もういいよ…三振はいいから完全試合しろ…」
「完全試合を生で見られるのか…」
「え、三振も日本記録作るか…?」
「お母さん、ジュースのみたい」
ファンのいろいろな思いが交錯して、
今にも起爆しそうな爆弾を目の前にしたような雰囲気が
観客席を包み込みます

八回裏

さぁ、さっさと攻撃終わらせて九回に行こうぜ
そんなことを私は考えていたロッテ最後になるであろう攻撃
絶不調のマーティンが意地の内野安打を見せながらも
続く佐藤、エチェバリアが連続三振。
そしてこれまた絶不調の藤岡も三振

と思いきやなぜか粘る粘る。
もういいんだよ藤岡…早く佐々木を見せろ
そんなファンの願いもむなしく藤岡は粘ります。


行けるのか藤岡…?ヒットいけるんだな?


粘り続けて11球目、藤岡、ライトフライ

そこは打ってよ…


そして伝説へ…

そして9回のマウンドに佐々木が上がりました。
球場にいた全員が緊張の面持ちで、SNSに感動の瞬間を挙げるために
カメラを構え始めます。
しかしオリックスもただでは終わりません。
代打攻勢に打って出ます

七番の紅林に代打は中川。ミートに定評のある選手で交流戦首位打者に輝いた選手ですが、サードゴロに打ち取ります。この時点で奪三振の新記録の可能性は無くなってしまいましたが

佐々木の集中力はそんなものでは途切れません。
続く代打山足をショートゴロ。藤岡ここはしっかり押さえてツーアウト。

そして3人目の代打杉本。これまで吉田個人軍と揶揄されてきたオリックスに昨年度、颯爽と生えてきたHR王。そして歴代最強レベルのロッテキラーにオリックスの中嶋監督は望みを託します。
初球、杉本空振り。先走る私は「よし!」と声を上げてしまいます。
2球目、杉本見逃しストライク。あと一球に迫り息が詰まりそうになります
そして

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杉本空振り三振

佐々木朗希、完全試合達成

佐々木は伝説を作り、令和の怪物から令和の伝説になりました

1試合19奪三振(日本タイ記録)
13打者連続奪三振(64年ぶりに更新、日本新記録、MLB記録は10人連続)
歴代最年少の完全試合達成(以前は大洋の島田源太郎の20歳11か月1960年)


本当にすごい試合を見せてもらいプロ野球ファンとして
これほど名誉なことはございません。
個人的に嬉しいことはいっぱいあります。

完全試合はもちろん
松川、ダメ押しのタイムリーツーベース
杉本、吉田を完全封殺しての完全試合という内容の良さ

ただ、合わせて嬉しいと思ったのが

この完全試合にマーティンが居てくれたことです

2013年の4月3日
当時マーティンはMLBのテキサス・レンジャーズに在籍していました。
この日のレンジャーズの先発だったのはダルビッシュ有。
この日のダルビッシュは8回までパーフェクトにアストロズを抑え込み
9回2アウトまで行きましたが「マーウィン・ゴンザレス」という選手が
ヒットを打ったことにより、それが途切れてしまいました。

この時ベンチで試合を見守っていたマーティンは帽子をたたきつけ激怒。
チームメイトの偉大な記録達成を阻まれたことを、本人以上に悔しがった事がカメラに映っていました。

そんな熱い男、マーティンがロッテにやってきて、そして完全試合を
ついに目の前で達成するところを見れたのです。
こんな出来事があるのでしょうか。


あ、ちなみに今日のテレビ解説を務めてた有藤通世さんは

ロッテ 八木沢壮六の完全試合にスタメン(1973年)
阪急 今井雄太郎の完全試合を食らう(1978年)

を経験したらしいです

ははっ

というわけで
拙い文章ではありましたが、この試合何を感じていたか
一人のファンの目線で書いて言ったつもりです。
今後とも野球雲をよろしくお願いいたします


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