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1.プロ野球と学生野球の違い

皆さんはじめまして、勝率98.4%のキャッチャー論、HIROです!!
なんやねんこのタイトル!って思いつつ記事を見てくださったあなたのこと、
私は大好きです。
※どないやねんと思ってくださった皆様のことも大好きです。

■自己紹介
勝率98.4%は中学校野球部時代、正捕手として1年間で残した戦績です。
練習試合も含め、130試合126勝2敗2分、全試合でマスクを被りました。
ささやき戦術を大声で繰り広げるプレースタイル。(他に見たことない)
守備の監督として任命されるもイップスに陥る心優しき一面を持つ。
心優しい一面だけは忘れずに、現在会社員として働いている。

■下記の方々に有益な情報提供ができれば良いと思っております。
・学生野球の指導者の皆様(小中高)
・野球少年少女を支える保護者の皆様
・野球をもっと楽しむために詳しくなりたい全世代の皆様
・教育者の皆様

長々となりましたが、本題へ。。。
初回は『プロ野球と学生野球の違い』についてです。
今回は違いが分かりやすいように学生野球野球は中学生として書きます。

1番の違いは、構造です。※井上公造ではございません。
プロ野球=データ野球で、基本的にリーグ戦(複数回対戦する)
 ⇛データを基に確率の高い選択を行う。1年での優勝を目指す采配。
  打者の技術力が化け物で失投は禁物。
中学野球=データはほとんどない対戦相手で、トーナメント戦
 ⇛対戦相手を見てその場の判断を繰り返す。1戦1戦勝利を目指す采配。
  打者は基本非力(個人差あり)で得意コース以外の打ち損じが多くある。

これを考えると『プロ野球見てリード見習え』は中学生にとって正しい助言とは言い難いです。例えば、プロ野球では内角に投げる割合は30%弱と少ないですが(感覚ではもっと少なく感じますが…)、いくつか理由があります。
1.投球が甘く入ったら長打になるリスクがある
2.死球になる可能性がある(その後投げづらくなり配球の幅が狭まる)
3.打者は内角を捌く技術が高く、長打になる可能性がある
4.内角に投げ込むことができない投手がいる
5.ストライクゾーンが狭い(学生野球と比べた時に)
上記以外にも理由はありますが、これらを総合した結果、内角への配球割合は少なくなり、外角の出し入れ(ストレイクとボール)で勝負することが圧倒的に多いです。
プロ野球では内角に意識をもたせることに意味があり、打者の脳内にある状態にすることを目的としている場合が多いです。

これを中学生が真似するメリットは、ないに等しいです。
・内角に投げる効果を知らない選手、指導者
・大事な時に内角に投げきれない投手
・外角に強い打者は抑えられない
・ストライクゾーンの幅が使えない。
これでは試合に勝つことが難しくなり、投手は自信を持てません。
指導者としては可能性を広げて活路を見出してあげることで、選手に結果と自信をもたせてあげたいものです。
ではどうしたら良いか、内角に全力で投げて抑える経験をさせてあげることです。最初は投げ込めなくても叱ってはいけません。誰しも初めての挑戦で怒られたらやる気なくなります(笑)
怒るよりも、リリースのコツとして打者のここをめがけて投げように、等とものさしを与えてあげるほうが良いと思います。

プロ野球選手を見て、内角はよく飛ぶ、危険と思っていませんか?
ぜひ自分で試してみてください。差し込まれてゴロになるか、想定外で手が出ず見逃すことが多いと思います。
内角は外角よりも早めに始動し、前で打たなければ芯で捉えることができません。この技術を身につけていなければ、つまります。そしてこの前で捉えることを意識させたとき、外角の変化球などの逃げる球は効果を大きく発揮し、投球の幅が出ます。(外角の変化球はためて捕手に近い位置で捉える必要があります)

中学野球での内角は大きな武器になります。
私が中学時代の試合で、全配球を内角直球で0封したことがあります。
実力差のあるチームで軟式特有の飛ばない、点が入りづらい部分はありますが、試合終盤までずっとつまり続けていました。

10年前の指導者は『バッターボックスギリギリに立って内角は当たれ』という方も多かったです。結論を申しますと、内角が打てない選手を作り上げてしまうのでこのような指導は望ましくないです。
こういうチームはベースど真ん中が内角になりますので、ベースのきっちり内側を狙う必要はありません。基本的に外角を狙っているため、外のボールになる変化球にも多く手を出します。
私はお喋りキャッチャーでしたので、『そこに立っていたら内角は打ちづらそうですね、デットボールが怖いので外しか投げられないなぁ』と言って内角にスローボールを要求したことがあります(笑)。当たってもスローボールなら審判はとらないこともありますので。下手に当たりに来てくれたら打者に注意が行くのでこっちがやりやすくなります。
その後、『みんな外狙ってるからボール球まで振ってくれるよ、ほーら振ったぁ』と言いながらボールからストライクになる変化球を要求したりもしてました(笑)。
精密機械のようにキレある直球とカーブが投げられた投手あってのつぶやきですが。

本題から話が反れましたすみません。
とにかくプロ野球と学生野球って違うから、違った戦い方があるんじゃないか。そんな視点を持っていただけますと幸いです。

初めてで長々と書いてしまいましたが、質問等ありましたらお気軽に。
お応えできる範囲でさせていただきます。
貴重なお時間をいただきました、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまたの機会に。。。

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