雨天再試合で勝つためのコツ
勝っていたのに雨天ノーゲーム。
こんな経験をした方は数少ないのではないでしょうか。
この記事を書いてる野球脳の私は、過去に、東海大会決勝で2-0で勝っていたのに雨天コールド再試合となり、翌日の再試合で8-0で勝ち、全国大会に出場した経験があります。(捕手で出場)
雨天コールド再試合は、勝っているチームの心の持ち方で再試合が決まるといっても過言では有りません……(後半で解説)
第103回全国高等学校野球選手権大会は、現時点で過去最多の雨天順延。
ノースアジア大明桜対帯広農業の試合は、雨天コールド再試合という形になりました。
過去の甲子園で、駒大苫小牧高校が倉敷工業に勝っていたが、雨天コールド再試合となり、再試合で敗戦するという歴史があります。
『勝っていたのに再試合になるの?』
『え、再試合は0-0からスタートするの?』
『ゲーム途中から始められないのは不公平だよ』
このような考え方、観衆である立場であればなんの問題もありませんし、今後の運営に影響を与える民意となります。
しかし、当事者の選手がこんな考え方をしていれば、負けます。
負けていたチームの選手
『ラッキー、よし、仕切り直しだ』
▶一度負けていたようなところから、怖いもの知らずに。
勝っていたチームの選手
『(張り詰めていた糸が切れる)再試合か……』
▶少しでも心に負のギャップがあるとプレーに表れる
この気持ちの差が、勝敗を分けるポイントとなります。
では、勝者はどんな気持ちが必要か。
ここでいう気持ちは、選手全員が納得して心の本心からの気持ちである必要があります。
上辺だけでは意味がありません。
この指揮をとるのが、監督、コーチの指導者がかける言葉が非常に大切です。
★よくない例
『今日のことは忘れて明日、切り替えて試合するぞ!!』
▶言葉では前向きですが、選手の心が動かせていない。
▶指導者が納得していないのは論外
★良い例
『明日もこんな良いグランドで試合ができることに感謝しなさい!!滅多にないことだぞ!!今日のゲームは逆転されるかもしれなかった、明日圧倒的に勝つぞ!!』
▶選手に新しい視点をもたせる
▶次の試合の目標を明確にしている
▶指導者自身が本心で伝えていること
実際に私が雨天再試合になったときに、似たような言葉をかけられました。
・監督は悪い例の不満をもらして審判に軽く抗議
・コーチは次戦に向けた言葉がけ
もしコーチがいなかったら、監督、選手は精神的な支柱がなく、再試合で敗れていたい可能性があります。
指導者は言葉でも態度でも、選手たちに前を向かせる必要があります。
トーナメント戦で雨天コールド再試合、という体験は、実はしている人が少ないです。
これを選手から発することができれば、相当レベルが高いことをしています。
大事なことは、心の底から納得していること。
私達が再試合で8-0で勝てたのは、本気で、『もっと活躍して勝って全国行くぞ』とすぐ気持ちを前に向かせられたからであると断言します。
野球に関わる選手達に、悔いを残してほしくない。
ですから、こことの持ち方、向け方を指導者の方にはもう一度考えてほしいです。
頑張れ高校球児!!
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