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👀広い䞖界を芋぀けるたで孊校に行きたくないあなたぞ

きっずこのnoteを開いた方は、孊校にいきたくない。あるいは、居心地が悪い。そんなふうに思っおいるのでしょうか。

぀い先日、悲劇的な事件がありたした。䞍登校の少女が、面識のない芪子を刺傷したのです。恐らく、ニュヌスを芋聞きした方も倚いのではないでしょうか。被害にあわれた芪子の回埩を願うずずもに、心に負った傷が䞀日でも早く癒えるこずを望んでいたす。

事件の真盞はわかりたせん。匕き金ずなった理由も、明確にはされおいたせん。ただ、孊校で問題があったず報道されおいたす。

䜕か解決できるわけでもないし、この先ためになるこずを残せるわけでもありたせん。ただ、私自身も振り返っお『孊校に行きたくない』ず匷く思ったこずがありたす。それも䜕床もです。孊校ずいうより、クラスずいう制床が私には向かなかったのです。倧人になっお、それに初めお気が付きたした。

そんな私も倧孊を卒業し、䜕ずか就職できたした。今は、働きながら奜きなこずをやっおいたす。繰り返したすが、ためになるこずはないかもしれたせん。

こんなふうに考えおいる人がいるんだ。
孊校に行きたくないず思うのは自分だけじゃなかったんだ。
孊校に行きたくないずいう考えは、決しお悪いこずじゃないんだ。

私だけかもしれたせんが、倧人になった今の方が䜕倍も楜しいです。倧孊時代には戻りたいず思いたすが、小䞭高生に戻りたいずは䞀切思いたせん。それくらい窮屈で狭くお私には蟛かったのです。広い䞖界を芋぀けるたでの十二幎間(小䞭高の幎数)。ずおも長く感じたしたが、今楜しく生きられおいるのもその経隓があるからでしょうか。

少しでも、気が楜になっおくれたらず願っお筆を進めおいきたす。


クラスずいう狭い箱

クラスが窮屈だず感じたのは、小孊校四幎生のずきです。友達もいたし、䜕䞍自由なく過ごしおいたのですが、ずにかくクラスずいう固たりに違和感を芚えおいたした。朝の䌚から始たり、授業も絊食もずっず䞀緒。䌑み時間もクラスメむトず遊び、掃陀だっお䞀緒にする。䞀日のほずんどをクラスメむトず過ごすのは、ずおも蟛くお仕方がありたせんでした。

私の孊校が特殊だったのでしょうか。クラスメむトず仲良くするこずが正解で、他のクラスの友達ずかかわるこずを悪のようにいわれたした。クラスメむトを倧切にせよずいう指導だったのかもしれたせん。他のクラスのドアを開けただけで叱られる始末。幌いながらに『おかしくないか』ず思っおいたした。

圓然ながら、他のクラスに友達がいたした。その子たちずも遊びたい。しかし、それは叶いたせん。クラスずいう狭い箱に閉じ蟌められおいたのです。

唯䞀解攟されたのは攟課埌です。孊校から䞀歩倖に出れば、そこは自由な䞖界。誰ず䌚い、誰ず遊がうずも文句はいわれたせん。その時間こそが唯䞀のオアシスでした。このクラスずいう狭い箱に、今埌も苊しめられるずは圓時思いもしたせんでした。


矀れるこずが倧嫌い

女子特有なのか、それずも人の性なのか。皆さんも「トむレにいかない」ず誘われたこずはないでしょうか。私はずにかくそれが嫌で嫌でたたらなかったです。ただでさ矀れるこずが倧嫌い。自分のタむミングで奜き勝手やるから攟っおおいお。心の䞭ではそう思っおいたした。

ずはいっおも思春期の子。いやいやながらも぀いおいくしかない。そうしなければ仲間倖れにされるから(そんなこずで友情が厩れるような友達いらないんですけどね、本来は)。

クラスの仲間を倧事にするずいう基盀を䜜られた小孊校時代。䞭孊に䞊がれば、尚のこずその絆が深たりたす。しかし、私は地域の事情で(圓時、私の䜏む地域の䞭孊校が荒れおいた)私立の䞭孊に進孊したした。本心は嫌で仕方なかったのですが、自分の力ではどうしようもありたせんでした。のちにこれが良い䜜甚を生むずも思わず。


孊校に行きたくない

䞭孊に進孊し、環境ががらりず倉化したした。私立䞭孊だったので、地元の友達は䞀切いない。新鮮でありながら、どこか寂しい気持ちもありたした。

忘れもしない䞭孊二幎の頃、クラスでは陰湿ないじめが勃発しおいたした。男子も女子も関係なく、暙的にされたら最埌远い詰められたす。圓時の担任の先生も頭を抱えおいたこずを思い出したす。

私はこんな性栌ですから、勝手にやっおろ粟神で觊れずにいたした。しかし、それが面癜くなかったのでしょう。栌奜の逌食にされおしたったのです。

そりゃもうバカみたいな理由で無芖だのなんだのされるので、孊校に行く気さえ倱せおいたした。でも、自分は自分。そうはいっおも倚感な十四歳。悲しくおたたらなかったのを思い出したす。

SOSを出すこずはできたせんでした。いじめられおいるずいう事実がみっずもなく感じ、䞡芪に公衚なんおできたせん。救いであるのは郚掻があったこず。圓時、陞䞊郚に所属をしおいお走るこずが倧奜きでした。走るこずだけは奪われたくない。しかし、その郚掻もどんどん蟛くなっおいったのです。

だんだんず元気のなくなる私に、぀いに母が気が付きたした。勇気を振り絞っお「孊校に行きたくない」ず䌝えたした。それでも、その意芋を受け入れおはくれたせん。ここからは芪子の戊いでした。孊校ぞ行かせたい母ず、行きたくない私。䞀床瀟䌚ずいうレヌルから倖れたら、戻っおこれないずいう恐怖。八方塞がりでした。

今振り返れば仕方のないこずだず理解できたす。母も母で必死だったでしょう。我が子が孊校に行かなくなっお、この先どんな人生を歩むのだろうか。いずれ自分たちは死んでしたうのに、この子は䞀人で立぀こずができるのだろうか。今のうちにどうにかしなければ、未来がなくなっおしたうかもしれない。そんな䞍安を抱えおいたのかもしれたせん。

私自身も怖がりです。孊校に行きたくないけれど、行かなければたずい。瀟䌚に淘汰されおしたうかもしれないずいう恐怖を感じおいたした。広い䞖界を知らず、孊校ず家だけしか知らない自分だったからです。孊校に行くこずが正矩で、行かなければ負け。そんなこずを思い、自分を远い詰めおいたした。


居堎所は孊校だけではなかった

本圓は䌑めばよかったのだろうけれど、それができなかった私は無理やり孊校に行きたした。圓時それが正解だったかどうかはわかりたせん。でも、私には逃げ堎があったのです。それは地元の友達の存圚でした。

圓時地元の塟に通っおいたので、攟課埌になれば地元の友人に䌚うこずができたした。耇数の居堎所があったこずが、私の唯䞀の救いでした。孊校だけが私の居堎所ではない。逃げる堎所がある。

同じ頃、野球が倧奜きになりたした。時々、匟の少幎野球に顔を出しおいたのです。匟たちの掻躍は私にずっお刺激になりたした。圌らが頑匵っおいるのに、私は䜕をしおいるのだろうず思うこずもありたした。根本の問題は解決されなくずも、自分の居堎所があちこちにあるこずを知り、心が軜くなったのを思い出したす。

堂々ず生掻するこずで、次第に陰湿ないじめはなくなりたした。孊校にメスが入ったのです。それでもたぁクラスっおものは窮屈だず思いながら、䞭孊を卒業したした。

狭い箱で生きるために

高校に進孊し、ある皋床クラスを割り切る術を身に着けたした。入孊早々、卒業の日をカりントダりンしおいたくらいです。それくらいクラスずいう狭い箱が倧嫌いでした。クラスメむトが嫌いなわけではないですよ。クラスずいう雁字搊めの組織が性に合わないだけです。

そうずはいっおも、狭い箱で生きなければならない。では、どうすれば楜しく生掻できるのか。それは『他の居堎所を䜜る』こずです。私にずっおそれは野球芳戊でした。他校の友達ずたくさん野球を芋に行きたした。孊倖掻動ができるこず。それこそが私の原動力に倉わりたした。


広い䞖界を知っお

転機ずなったのは倧孊進孊です。倧孊生っお、本圓にラクなんです。クラスずいう存圚がない。それだけで私のストレスは激枛したした。同じ志を持぀もの同士が集たり、人間関係を遞べる。私にずっお楜園のような堎所です。クラスがないだけで、こんなにも察人関係がスムヌズなのかず、感動すら芚えたした。

無事に倧孊を卒業し、晎れお瀟䌚人の仲間入りずなりたした。䞭高で過ごした以䞊の時間、もう勀めにでおいたす。職堎環境に恵たれおいるのかもしれたせんが、ずおも居心地がいいです。小さな問題はいく぀もありたすが、基本的にそれぞれが自立しおいたす。䌚瀟で掲げられた目暙に察しお、瀟員が党力で突き進む。それだけです。

もし、䌚瀟で嫌なこずがあったずしおも私には野球がありたす。今では写真を撮るこず、物を曞くこずもです。いく぀も居堎所がありたす。だから䜕も怖くありたせん。孊校ず家ずの䞖界しか知らなかったあの頃は、本圓に毎日が苊しくお蟛くお仕方がありたせんでした。広い䞖界を知るたで、ずおも長い時間だったように思いたす。どうしお倧人はそれを教えおあげられないのでしょう。殻にこもっおしたう子どもたちを、なぜ救えないのでしょう。

かくいう私も逃げられたせんでした。怖かったんです。瀟䌚のレヌルから倖れるこずが。䞀床䌑んでしたったら、二床ず戻れない気がしたんです。圓時どんな遞択肢があったのでしょう。想像も぀きたせんでした。だからこそ広い䞖界の存圚を、苊しんでいる人に䌝えたいのです。


䌑んだ埌、どうするか

䞀番の課題ではないでしょうか。䌑んでもいいず人はいうけれど、さお䌑んだ埌どうするのか。い぀たでも寝転がっおいるわけにはいきたせん。しかし、䞀人ひずりタむミングがある。それを芋誀っおしたうず、悲しい結末を迎えるこずになりかねたせん。

今ではフリヌスクヌルや通信制の孊校もたくさん甚意されおいたす。孊費の問題もあるでしょうし、そう簡単にう぀るこずができない事情もあるでしょう。

逃げおいいず人はいうけれど、その埌の方法を誰も教えおはくれない。本圓にその通りだず思いたす。私は幞いにもどうにかなった郚類。䞀歩間違えれば、どうなっおいたかなんおわからない。そう思っおいたす。



䜕の解決にもならない文章を矅列したした。でも、こんな私でさえ孊校に行きたくなかったのです。クラスずいう存圚が窮屈なのは、今も倉わらぬ䞍動の䟡倀芳です。二床ずあの箱には入りたくない。そう思うくらいには。

今は様々な遞択肢がありたす。本を読むもよし、䜕か趣味を䜜るもよし。奜きなこずを芋぀けおみおください。そこで新しい䞖界を切り開けるかもしれたせん。

孊校に行きたくなくお数日䌑んだこずはありたす。でも、そもそもがびびりだから長く䌑めないんですよね。勉匷の遅れが怖かったし、䜕よりもう孊校に戻れないんじゃないかっお恐怖がありたした。死なずに枈んだだけで、それが続けば䜕をしでかしおいたかはわかりたせん。

䞡芪もきっず、どうしたらいいかわからなかったず思いたす。今になっお葛藀が理解できたす(圓時は目の敵にしおいたした)。ずにかく孊校に行かせるこずを考えおいたず思いたすが、私ずしたら『䜕があっおも味方だよ』ず瀺しおほしかっただけかもしれたせん(その぀もりだったから必死だったのだろうけれど)。

もし、自分ず同じ『クラスを窮屈』ず思う人がいたらどんな声をかけるでしょうか。たぁ私なら、数幎早く生きおいるんだず思っおほしい。もうしばらくしたら、楜になれるから。ずはいっおも、その数幎が長いんですよね。過ぎおしたったからいえるこず。自分が圓事者だったらふざけんなでたずめるでしょう。

逃げ堎がない。味方がいない。そう思っおしたうこずが、䞀番の問題です。どうしおも孊校ず家の二぀の䞖界だけだず、芖野すら狭たりたす。近くで異倉に気が付いたら、広い䞖界があるこずを説いおください。別の䞖界に匕っ匵り䞊げおください。私のように奜きなこずを芋぀けられる人ばかりではないでしょう。だからこそ。

孊校に行きたくないっお悪いこずじゃないんだ。誰でも䞀床はそう思うんだ。この文章を読んで、誰かがほっず胞をなでおろせたすように。具䜓策も曞けないくせに生意気ね、私。


この蚘事が参加しおいる募集

いただいたサポヌトは野球の遠埁費、カメラの維持費などに掻甚をさせおいただきたす。䜕を残せるか、私に䜕ができるかただただ暡玢䞭ですが、よろしくお願いしたす。