📒負けず嫌いは、勝負の本質かもしれない。

誰にも負けたくない。

自他ともに認める負けず嫌い。
誰にも負けたくない。人にも自分にも。

そのために努力を続ける。

でも、周りの大人はいったんです。
「負けないじゃなくて、勝ちたいという前向きな思いで立ち向かえ」と。

子どもだった私は、素直にその言葉を受け止めました。
確かに『負けたくない』って後ろ向きに取れる言い回しです。

それからというもの私は『負けたくない』ではなく『勝ちたい』と思えと自分に言い聞かせました。それが正しいと人にも伝えてきました。

数年が経ち、あることに気が付きました。

負けず嫌いという言葉はよく聞くのに
勝ち好きっていう言い回しは定着してない。

なんだこれ。

なぜ“勝ち好き”って表現がないのかという議論はさておき、私の場合、負けたくないという気持ちを抱いたときの方が勝っている気がするのです。とてつもない力を発揮するというか、効力があるというか。理由はよくわかりません。

勝ちたいより“負けたくない”。

この『負けたくない』という気持ちが、私にとって勝負の本質だと感じています。どこかの誰かにというより、自分にです。

確かに負の言い回しにも捉えられるでしょう。でも、あのZARDだって『負けないで』という曲を発売しています。しかも大ヒットしています。もしかしたら負の感情の一言で片づけられないのかもしれません。

負けないで もう少し
最後まで 走り抜けて
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
追いかけて 遥かな夢を

負けないで ほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
感じてね 見つめる瞳

ZARD　負けないで　歌詞一部引用

この歌詞に後ろ向きな思いや、負の感情を抱きますか。

私はむしろ前向きな言葉だと感じました。

歌詞の本当の意味はわかりません。自分に負けないでという内容ではないかと、私は解釈しました。己のぶつかりあいともいいますか。

ずっと勝つことにこだわってきました。負けという言葉を悪く受け止めていました。しかし、そうではありませんでした。

言葉はいくつもの捉え方があって本当に面白いですね。

勝ちという言葉に振り回されるくらいなら、負けたくないで良いじゃないか。自分の気持ちに素直に従おうと思いました。

勝ちたいという心理も素晴らしいけれど、負けたくないという思いも大事な感情。自信をもって“負けず嫌い”を生かしていこうと思います。私にとって負けたくないという気持ちが、勝負の本質なんだと認めます。皆さんはいかがでしょうか。