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【少年野球】ポジションは学童期に決まってしまう現実

 こういう記事を書くのはそろそろ卒業かな・・・と思う頃、必ずといっていいほど被害者の声が耳に入って来る。
 偶然の再会や人づてに聞く噂話・・・どうやらまだ私は発信しなければならない役割らしい(笑)。

 学童野球でどんなポジションを経験したかは、残念ながらその後の野球人生に大きく関わってくる。本人が「サードならやったことがある!」と自信を持ってプレーできることも一因だろうが、指導者やチーム側が「手間を省く」意味の方が大きいだろう。
 特に中学生では、そのポジション特有の動きをゼロから教える必要がないし、つまらない練習などさっさと切り上げて毎週でも試合がしたい大人たちにとっては、小学生の時のポジションでチームを組むのが一番手っ取り早いからだ。
 
「中学生になってチームが変わればゼロからのスタートだ!」と、心機一転を期待していた親子にとっては絶望的な現実といえるだろう。

 そもそもずっとベンチだった子は、どのポジションだろうとレギュラー組と技術の差が開いてしまっている。個人的に相当な努力をするか、体格で勝つかしなければ追いつき追い越すことは難しい。
 学童野球の指導者は6年生を集大成と位置づけてそこにピークを持ってくれば満足だろうが、ポジション特有の動きにばかりこだわって基礎的な練習をきちんとやらせてあげなかったツケは、結局子どもたちが払わされることになる。
 手持ちの駒をボード上で動かして遊ぶかのようにあーだこーだと楽しみ、卒団後は知らぬ存ぜぬと笑う指導者たちに、この責任を取る気などさらさらない。むしろ「それが野球で、それが楽しくて監督をやっているのだ」と悪びれることなく言うだろう。そして「やる気さえあればどんなポジションだってできるさ!」とうそぶく。

 もういい加減、そういう品のないことはやめませんか?
・・・と言ったところで届かないから、もう野球は廃れるしかないのだろう。
 

  

 
 

 

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