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クラフトビールとはなんぞや

最近「クラフトビール」ってよく聞きませんか?たぶん「これぞクラフトビール」なんていうKIR○NさんのTV CMの影響だと思いますが。。。

じゃあ、なになに、おたくの○番しぼりとどう違うのよ?なんていう疑問を調べてみたのでおじさんに付き合ってください。

■国税庁の酒税関係の記事から

国税庁のHPではクラフトビールという記載ではなく「地ビール」とされているようですね。

【地ビール】(じびーる)
一つの製造場でのビールの年間の製造見込数量が2,000キロリットル以下の小口醸造ビールを地ビールといいます。平成6年4月の酒税法改正により、ビールの製造免許を取得する際の要件である最低製造数量基準が、2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられたことから、小規模なビールの製造が可能となりました。(国税庁HPより)

「クラフトビール=地ビール」かどうかはわかりませんが、ほぼ同様のものを指す言葉としてとらえてよさそう。

とすると、国税庁=日本国は醸造見込数量が比較的少ない醸造所で作られたビールのことをクラフトビールととらえていると思われます。(60キロリットル未満?以下?かはわかりませんでしたが60キロリットル=60,000リットルなのですごく多い!)

■全国地ビール醸造者協議会のHPより

クラフトビールはこうですよと定義している団体です。国内でもクラフトビールの老舗が加入しているようですね。そこで定められているのは以下の通り。

1.酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。
2.1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。
3.伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。

大資本の大量生産のビールはいわゆる大手(KIRIN,ASAHI,SAPPORO,サントリー,オリオン)のことですので、その資本や資本提供を受けていない醸造所で作られたビールということになりますね。

■アメリカの場合

多くの小規模ブルワリーが存在するアメリカではクラフトビールはこのように定義されています。ちなみにブルワーズ・アソシエーションという団体が定義しています。

「独立している」
「小規模である」
「伝統的である」

先の全国地ビール醸造者協議会もアメリカを参考にしていることがわかります。

■なぜ"クラフトビールとは"にこだわるか

さきほど紹介した大資本の大手がつくるビールが、市場の99%を締めていると言われています。このクラフトビールは残りの1%の市場ということになリますよね。正直この規模では市場に与える影響はバタフライ・エフェクトどころか鼻息レベルの風しか吹かないような気がします。

しかし、クラフトビールを産業にしたいおじさんにとって、クラフトビール単体の伸び率や経済規模を図る上では、大手資本とは明確に区分けをして統計情報をしりたいのです。そういった方にとってはクラフトか否かは重要なものなのです。

■まとめ

おじさん的クラフトビールは全国地ビール醸造者協議会の定義にならい

1.酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。
2.1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。
3.伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。

この三点を満たす醸造所と言えます。

というわけで、KIR○Nのこれぞクラフトビールは自社比wだと思われます。(法的根拠というわけじゃないので名乗ることは構わないと思いますが。)

とはいえ、これは産業面の話で、ビールは嗜好品なので好きなものを好きなように飲むっていうのがおじさんオススメです。


クラフトビールのうんちくいかがでしたでしょうか?まだまだクラフトビールの情報が世の中に足りないような気がしますので、引き続き発信していきます。

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