私が日比谷Barにいる理由3

<目次>
EP1 自信をくれたK先生
EP2 後悔の言葉 
EP3 日比谷Barとの出会い🌸
EP4 私が描く未来は

EP3 日比谷Barとの出会い

月日は流れ、就職活動をするべきである4年生の3月、私は日比谷Barでアルバイトを始めました。
その理由はいたって簡単。
就職活動で自己分析をやりすぎた挙句、この際だからやりたかったこと全部やっとこおおお!!みたいな思考に陥ったからです。(笑)

そのうちの1つが、バーテンダー。
私の大好きな書籍のうちの1つである「7つの習慣」に出てきた女バーテンダーがかっこよすぎた!笑
そこで女バーテンダーを調べていたうちに、日比谷Barバーテンダーの方の素敵な記事に出会い、会いたい!とお店へ行ったのが大学2年の冬。
実際にお会いしてみると、やっぱりかっこいい!そして、人財の財の字がこっちなの最高!

でも、門限厳しい、お酒飲めない、当時はインターンが忙しく週3も入れない。
3アウトチェンジな要件でした。(笑)
そんなこんなで放置していたが、4年の3月、やっぱりやりたい。やるなら日比谷Barがいい。と譲れず。

だがしかし、その時そのままバーテンダーとして就職なんてさらさら考えていなかった私。これから就活、シフトインできる数も、有能になってから使える期間も短い私を、会社が雇うメリットがない…
案の定、1年以上続けることが要件になっていて、数年前よりハードルが上がっていた。(笑)

ええい。やってだめになるまえにやめるもんか。とりあえず話だけでも聞いてもらおう。
逆に1年でも雇う価値があるって思ってもらえればいいわけだ。やるしかねえ(気合い)

みたいな感じで熱いメッセージをしたところ、なんと面接通りました!
あの時私を採るって決めてくださったTマネージャーには今でも感謝しかありません。

そこで配属になったのが、私の初めての店舗、
LOBBYLOUNGE東京 HIBIYA BAR。
出来て1か月、最大キャパ120席の店舗でした。
(なんかおもってたんよりでかいぞ、、?笑)
バタバタと忙しそうな中、やってんのかよくわからない入口をくぐり、
「すみません、13時に顔合わせお願いしてる新アルバイトの丸島です店長さんいらっしゃいますか…?」
「ああ俺店長!よくきたねー!まってたよ。バタバタでごめんねー!こっちでやろっか!」
(え若っ!てかなんだこのさわやかなウェルカム感は!)
これがTさんとの出会いでした。

このお店で働くことになって初日。
すげえ。
本能がそう言っていた。

まず来て早々、私に対してようこそ!よろしくね!とプレートがサプライズで出てくる。
休憩でなくても「初日からつかれたっしょー!隙見て水分とりなね!」とお冷が出てくる。
グラス割ってしまったら何やってんだー!じゃなくて、「大丈夫?ケガない?」って言われる。
店長さんはもちろん、先輩から、今日どうだった?と心配連絡が来る。
そして、アルバイトを含むみんながお客さんをどう喜ばせるか?そこに向かって仕事をしている。
なんだこれ…!?
そして帰り際、Tさんに、
「丸がお見送りしてくれたあのお客さんめっちゃ嬉しそうに帰ってったね!ありがとう!」
何の仕事もできない私のそんなところまで見て
御礼を言ってくれた上長は、はじめてだった。

店舗だけじゃない。本部の人もそう。
「丸島ちゃん頑張ってるって聞いてるよー!どう、慣れた?」
「なんかあったらいつでも相談してきな!」
「もっとこうゆうの勉強しなきゃな。こっから頑張ろうな」
いちアルバイトの私をこんなに気にかけてくれるのか!
日比谷Barバーテンダーは、こんなにも身近な人を大切にできるのか。

そしてなにより、仕事が楽しくって仕方なかった。

門限の厳しいシンデレラガールだった私は、22時退勤で、
いつも皆より早く上がっていました。

ああもっとみんなと接客していたい。帰りたくない。
もっといいお店をつくっていきたい。
仕事にわくわくってこういうことか。

シンプルにそう感じていました。
今まで、仕事にやりがいがある、と感じたことはあっても、
部活してるようなドキドキ感!みたいなのは感じていなかったので、
自分で自分に驚いていました。

あるとき、Tさんに言われました。
「俺さ、店舗の皆、会社のみんなかわいくてしょーがねんだよ。そんなみんながお客さん喜ばせて、お客さんも笑顔で帰ってく。
最高な仕事だと思わないか?」

この時、カチって音がしました。
ああ、私はこんな人になりたいんだ。この人の元で働きたい。
そして私もTさんみたいに、スタッフのいいところを見つけて、自信にしてあげられる人になるんだ。
そしてその人が社会に出て、上司、同僚、家族に優しい言葉をかけられる人になってもらうんだ。


そう思ったら、

私を正社員にしてください。

そう連絡していました。

そこから、Tマネージャーに毎日連絡を取っていただき、課題をクリアしていきました。

Tさんにも、何度もお時間を頂きました。
「お前は親御さんにとってそれはそれは大事な一人娘だ。そりゃ俺は丸と一緒に仕事出来たら嬉しいよ。でもそんな無責任なことは言えないし、正直、他の道に進んでからでも遅くないとも思ってる。
それでも、お前がこの道を選ぶっていうのであれば、俺は全力で力になる。」そう言ってくださいました。


そして誰よりも、
両親と話す時間を何度もつくりました。
父は、お前の人生なんだから、お前の好きにしたらいい。ただどんな仕事も人様のためになってなきゃ仕事じゃないからな、と。
母は、私がなんと言おうとやるって言ったら聞かないでしょ。私に止められて辞めるぐらいだったら諦めなさい、と。

本当に偉大な両親を持ったと思います。

最後にCEOに向け、緊張の面接。

頂いた言葉は…


ようこそ、日比谷Barファミリーへ。


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