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【マスクを外すのが怖いあなたへ】心理的な理由とおすすめの対処法

2020年から始まったコロナ禍は、収束に向かいつつあります。3年間のマスク生活も終了…と思いきや、こう感じている方も多いのではないでしょうか。

「マスクを外すの、なんだか怖いな」
「外したいけど恥ずかしい…」

マスクを外すことに抵抗を感じるのは、特に日本人女性に多い現象です。ここでは、マスクを外せない心理的な理由とその対処法をお話しします。

「マスクを外すのが怖い」心理・理由

理由① 素顔を見られるのが恥ずかしい

マスクを外すことで、隠されていた顔の下半分が人目にさらされてしまうのが恥ずかしいという方も多いでしょう。こう感じている人は思っているよりも多いようで、「マスクを外すのは裸になるのと同じ」という気持ちを「顔パンツ」という言葉で表したメディアもありました。

口周りの印象は確かに大きいものです。特にここ最近知り合った人どうしでは、マスクなしで話したことがない場合もあるでしょう。素顔で接すると「こんな顔だったんだ」「思っていた顔と違う」と思われてしまうのでは?という不安も感じますよね。

日本社会は比較的「外見至上主義(ルッキズム)」の社会だといわれています。今でこそ少しずつ変わってきていますが、「OLはメイクとヒールが当たり前」「痩せすぎている男性は頼りない」など、ルックスにまつわる価値観は根深いものです。

その一方で、日本人は「世界一ルックスに自信がない」国民だという調査もあります。

外見至上主義の価値観やルックスへの自信のなさは、いずれも「他者の視点を気にしすぎている」ことの表れでもあるでしょう。「素顔を見られるのが恥ずかしい」という不安は、このような日本社会の特性とも関わると考えられます。

理由② モラルがない人間だと思われたくない

「マスクの着脱は個人の自由」とはなったものの、「つけていないと非常識だと思われそう…」という不安もあります。実際に、街中でマスクをしていない人を見ると気になってしまう方も多いでしょう。

新型コロナウイルスが流行し始めたころ、マスクを正しくつけていない人を厳しく糾弾する人たちのことを指す「マスク警察」という言葉も生まれました。未知の病を過度に恐れる気持ちから正義感が暴走し、またステイホームのストレスも相まってこのような行動に出る人が多かったのでしょう。

マスクをつけるのはもちろん感染防止のためです。けれども、こうした「マスク警察」の監視の目を恐れる気持ちからマスクをつけていた、という人も多いのではないでしょうか。


理由③ マスクが「心の鎧」となっている

マスクに「守られている」という安心を感じている人もいます。このような人は、元々コミュニケーションが苦手な傾向があります。

マスクで顔が半分隠れると、表情が分かりにくくなります。そのため自分の表情も相手に見えず、相手のリアクションも察知しづらいのでコミュニケーションが気楽になる、という人も多いようです。「マスクをつけていると表情が分からなくて不安」という声は多いですが、その一方で安心できる人もいるのですね。

そのため、マスクを外すと「どう話していいか分からない」となります。マスクが鎧や防護服の役目をしていたので、外してしまうと相手に丸腰で臨んでいる気持ちになってしまうのです。

実は「他人はそれほど自分を見ていない」?

心理学には「スポットライト効果」という用語があります。「自分が気にしていることは他人も同じくらい気にしている」と判断してしまう、思いこみの一種です。

アメリカの心理学者・ギロビッチはこのような実験をしました。被験者は「ダサい」Tシャツを着て、複数人がいる教室に入ります。しばらく経って退出するのですが、この後「教室内にいたうち何人が自分のダサいTシャツに気づいたか」を被験者に予想してもらうのです。

「今日の服装、なんか変だな」と思うと、1日中気になってしまいますよね。この実験では「スポットライト効果」を調べるため、被験者側が「何人にダサいTシャツを見られていると感じたか」、そして教室にいた人たちのうち「何人がダサいTシャツに気づいたか」を比較したのです。

被験者は平均して「46%の人がTシャツに気づいたと思う」と答えました。教室にいたおよそ半数の人がダサいTシャツに気づいたと考えたのですね。ところが、実際に気づいていたのは21%ほどだったのです。

「マスクを外すのが怖い」という不安には、周囲の目が気になる気持ちが根本にあるのでしょう。そのような方は、この実験結果のように「他人はそれほど自分を見ていない」ということは念頭に置いておくといいかもしれません。

マスクを外すのが怖いときの対処法

「人がいないところで外す」から始める

マスクの着用は「個人の判断が基本」となったのであって、「外さなければならない」わけではありません。あなたがつけていたい場面では、着用していていいのです。

「外すのは怖いけど、外せるようになりたい」方は、まずは人がいない屋外で外すようにしてみましょう。人が少ない通りや公園など、タイミングを見計らって少しずつ外してみると徐々に慣れていけます。

「ある程度慣れてきたな」と思えたら、会社や学校、外出先などでも外してみます。焦らずゆっくりステップアップしていきましょう。

相手に「見せている」意識をもつ

周囲の人に「マスクを外しているところを見られている」と思うと苦しいですよね。この「見られている」という意識を「見せている」に変えるだけでも効果があります。

「見られている」というのは受け身の状態で、周囲の人に主眼が置かれています。この状態だと自分に主権がないため、「どうすることもできない…」と感じがちです。

これに対して「見せている」は能動的な状態です。「自分の意志で見せているのだ」となると自分に主導権があります。「単なる言葉の問題」と思うかもしれませんが、頭の中で使う言葉を変えるのは徐々に効果をもたらしてくれますよ。

メイク用品を買う

コロナ禍では、チークやリップなどをあまり使わなかった方も多いでしょう。口元のメイクをしなくてもいいのは気楽ですが、「少々物足りないかも?」と感じていた方も多いのではないでしょうか。

マスクを外すのが怖いときは、何か口元のメイク用品を買ってみるのもおすすめです。マスクを外す不安を楽しみが上回るようなリップやチークを選ぶと、それだけで気分が上がります。

ポイントメイクをしない方は、ベースメイクやスキンケアに力を入れるのもおすすめです。歯のホワイトニングや歯並び矯正など、オーラルケアもよいでしょう。マスクを外すことへの抵抗を、プラスの方向性にもっていけるとよいですね。

笑顔の練習をしてみる

マスクを外したコミュニケーションに向けて、笑顔のトレーニングをしてみるのもおすすめです。自分の笑った顔が好きになれると、人とおしゃべりするときにも自信がもてます。

顔の筋肉をほぐすような動きをすると、リラックスできて表情も柔らかくなります。入浴中や就寝前など、顔でいろいろな動きをしてみましょう。「表情筋トレーニング」で検索すると、YouTubeなどにもレッスン動画が見つかります。

口元は、ほっぺたを使って口角を上げると自然な笑顔になります。上の歯が左右4本ずつ見えるようにするとさらによいでしょう。

まとめ|「マスクを外す」のが楽しみになるのがベスト!

3年以上に及ぶコロナ禍で、世界中の人たちの暮らしや価値観が変わりました。以前は「マスクを外すのが怖い」なんて考えなかった方も多いでしょう。「生きづらくなったな…」と感じる人もいるかもしれません。

「マスクを外すのが怖い」という気持ちをいったん受け止めたうえで、「じゃあ何かできることはないかな?」と考えてみてください。この記事が少しでもそのヒントになれば嬉しいです。


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