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ジェネレーションギャップに負けない学生対応~Z世代の心をつかめ~

前回は、「Z世代」と呼ばれる90年代後半~2000年代生まれの世代の特徴をご紹介しました。

今回はより踏み込んで、採用活動においてこの世代とかかわるうえで押さえておきたいポイントをお伝えします。

先にポイントをここであげておきましょう。
①最大限、相手が求めている情報の提供に努めること
②接点は、一度の質より、量を重視すること
このふたつです。今回は①について、以下で詳しくお伝えしていきます。

「最大限、相手が求めている情報の提供に努めること」についてお話する前に、ひとつ質問です。

会社説明会において、学生の満足度が下がってしまう理由の中で最も割合を占めるものは何か知っていますか?

それは、説明の内容が「ネットで調べれば事足りるものだった」という理由です。
前回お伝えしたように、Z世代は複数のSNSを同時に使いこなし、あらゆる方向からすぐさま情報を収集する習慣を持っています。

会社説明会に赴く会社のことは、当然ネットである程度情報を仕入れたり、
ともすればSNSを通じて実際の社員や内定者にコンタクトを取って話を聞いたうえで説明会にやってきます。

では、学生によって知りたい情報の深度や幅に差がある中で、どうすれば満足をしてもらえるのでしょうか?

ここで重要になってくるのが、「自己開示とヒアリング」です。
まず自己開示とは、採用担当が自分のことを学生にオープンに話すことです。
どんな就活生だったか、なぜこの会社に入ったのか、どんな気持ち・想いで仕事をしているのか、今日のランチは何だったか、休みの日は何をしているか、etc…

これらは大概の場合、会社のHPをみても書いてないことです。
この自己開示が惹きつけとなり、学生にとってこの説明会に割いた時間の価値が上がります。

先に会社側が自己開示をすることで、その後、学生側も自分の話がしやすくなります。(後述のヒアリングにもつながります)
誰でも情報発信ができ「個」の力が強まった現代を生きるZ世代にとって、自分のパーソナルを見せることができることは、とても重要かつ本人たちにとってメリットなのです。

相互のコミュニケーションを図り、いい雰囲気が作れることで社風といった非言語的な自社の魅力を伝えることができます。

次にヒアリングですが、これは文字通り学生から話を聞くことです。
どちらかというと、説明会後の面談や面接等で重要になるファクターです。

その学生がどんな軸で就活をしているのか、どんな価値観を持っているのか、それを聞いたうえで相手に刺さる自社の魅力をピンポイントで伝えることで動機付けにつなげます。

下記に、よくある学生の就活の軸と、それに対応する伝えたい企業の魅力をまとめました。
これらを話を聞くうえで気にかけてみると、より相手が求める情報を提供することが可能になるでしょう。

図2

さて、ここまでで「最大限、相手が求めている情報の提供に努めること」についてお伝えさせていただきました。

Z世代攻略には、相手を知るだけでなく自分のことも開示することが大事だということがお分かりになったかと思います。
こうした取り組みがきっかけになって、採用活動に限らず社員同士のコミュニケーションに繋がり、社風の改善に発展させることも決してあり得ない話ではありません。

未来の自社のために、学生とのかかわりから見直してみることが重要です。

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