ニート経営者  11話

青い鳥と幸せの定義



毎日夜酒を飲み

昼近く起きる

うどんとかの簡単に作れる飯を食べながらメールのチェック&返信、疲れている時ややる気の無いときはクラシック等を聞きながら昼寝

夕方近く近くの手賀沼まで車を走らせ、自然の中を流行りの曲を聞きながらウォーキング

スーパーで酒を買い酒を飲む

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それの繰り返しだった、今まで10話の序章からで一転頑張らなくても今はそれなりに生活出来るんだな
勝負事の世界は飽きたなと考えるようにもなった

そりゃお金は誰だってほしいし、いい女も抱きたい、有名になりたい、認められたい、とかあるだろうが33という年齢もあるがそういう勝負事の螺旋から遠い所に身を置きたい

健康な身体があって、友人と酒を飲めたり美味しいもの食べれればいいじゃないか
令和の世がこれからどうなるかわからないけど、戦争も無いし好きな物食べれる好きな時間に寝れる起きれるそれだけで満足だ


そんな感じだった。


20代からの修羅の螺旋からで管理物件からの収益はそれなりにあるが、仮に自分の商売が潰れたとしても
正直週に2回か3回バイトして月収10万円でも都心に無理して住まなければ幸せは買えると思った。

青い鳥という本でも最後は家に青い鳥がいたというオチだが

別に上京してから欲望剥き出しで生きてきたが別に出世なんかしなくても幸せって足りる事なんじゃないかなと悟ってきた。


手賀沼を歩きながら東京でのOの事務所にいた頃を思い出す。

事務所にいる時入居者からクレームの電話が自分の携帯電話にかかってきた時の事だ

O「なぁyack、お前にその文句言ってる奴って毎月家賃いくら払ってお前にそこまでいってんの?」

yack「3万円だよ、光熱費込み」

O「は?!その値段であんなに偉そうな事言ってんのか?そいつ、おいyack俺ら不動産屋だぜ、マンション売って金稼いだ方がいいぜ」(投資用マンション売りはこういう人多い)


yack「まぁ俺は少なくても毎月収入が入るのが好きなんだ、それに誰に対しても頭下げる事なんて俺は苦じゃない、ましてや客ならな」


という感じだった。

街を歩いたり人と会っても東京は

金、金、と金が酸素みたいな酸欠状態の魚みたいな人が多かったなと思い返す


手賀沼も夕暮れになってき、そろそろ帰ろう
今、時間を持て余してる今
振り切った世界にいるんだろうなと感じながら競争が無いという幸せを噛み締めていた

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