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考えごと02:身近な他人の人生に君は惹かれる

インスタさわり慣れてきたのはいいんですがオススメのほとんどが「マンチカン」という猫になってしまい世の中のトレンドが見られない前川です。
LINE NEWSと同じ轍を踏んでいます。

なぜ人間以外の生き物は短足がかわいいのでしょうか。


今日は、他人の人生に興味を持つ、という現象について書きます。

18-20歳くらいをファイナルファンタジー11のkujataサーバーで過ごしていた私ですが、
FF11時代にめちゃくちゃ面白いプレイ日記を書く方がいて、毎回毎回狩場の情報とか仲間との会話おもしろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と思っていたら(サーバー別)、FF11卒業後に小説家として電撃デビューしていてなんか嬉しい気持ちになったことがあります。

「鳩見すた」先生です。

一般のブロガーの方が商業誌デビューする例を目の当たりにし、隣のクラスの人が芸能人になったみたいな不思議な感覚を味わいました。


一転、文章という面で言うと、昔好きで集めていた「ビッグ・ファット・キャット」の作者、向山貴彦さんのブログも、その当時面白すぎました。
ウソ800ということで「800」というブログ名で書かれていた架空の話や海外のエピソードが秀逸すぎて。
残念ながら向山さんは47歳の若さで亡くなられました。
ネットニュースで知って驚き、お仕事仲間のブログへ。その心情を読んで、現実を実感したものです。


SNSが当たり前の今、公式ニュースだけでなく個人の投稿で、情報が得やすくなりました。
mixiのコミュニティ型SNSよりTwitterやInstagramなど個人発信型SNSが流行り、芸能人や情報発信者本人もプライベートなことや意見を発信し、残しやすくなりました。

もちろん、以後何の情報も出さない方もいれば、違う活動を始めて報告する人、日常更新は続ける人、亡くなった方の最後の投稿を残す関係者…様々です。
※桜塚やっくんのブログは未だに公開され、ファンからのコメントが続いています。

芸能人のゴシップをテレビや雑誌で知るくらい(しかも真偽のわからないもの)だった過去に比べて、
その人の人生を身近に感じることが増えました。
その人の「その後」を追うこともしやすくなりました。
あなたの昔好きだった芸能人、漫画家、同級生、もしかしたら今なにか発信しているかもしれません。
していなければ、それはそれで「知られずに生きていきたい」という意思表示かもしれません。

私はSNSで高校のクラスメイトを発見しました。
1人は病気について、1人はシングルマザーについて発信していて「みんなそれぞれの人生でがんばってるんだな」と間接的に知ることができ、ちょっと不思議な気持ちになりました。
あのころはみんな同じ制服で同じテレビを見てたのに。


更に最近は、著名人や昔の知り合いですらなく、「赤の他人のエピソード」も人気になっています。

私は「純猥談」というインスタ投稿が好きでして。
キャッチコピーは
「私が登場人物になったかもしれない性愛にまつわる誰かの体験談。」
「できれば共感したくなかった、5分で切ないショートストーリー。」

毎回毎回、「名前も知らないし会ったこともない誰か」の、恋愛エピソードがエモい写真と共に投稿されていきます。
これがなんと書籍化し、大人気で重版や第二弾の発売へ。

他人のエピソードに、なぜこんなにも興味が湧くのか。
個人的には「わかる」「私にも似たエピソードがある」「こんな考え方、自分だけだと思ってた」の答え合わせができ、共感が発生するからじゃないかなと思っています。

SNSの時代には距離が離れていても面識がなくても赤の他人を身近に感じられ、人生を覗けるツールがあります。
情報だけでなく「心情や思考」がネット上に吐露され、色んな感性にふれるチャンスがあります。
だから本名も顔も知らないけど「その考え方好き」「その人生素敵」と思える機会が増えました。

得体のしれない他人に囲まれ、「私と世界」だった昔から
私も他人もいろんな意見と考えで生きていると知れる「みんな」の時代へ。

圧倒的に、他人の人生が面白くて、お互いに興味を持ち合える今。
私も数年後に誰かに検索され、
そのときあっと驚く活動をできていればいいなぁ。

単純に、猫飼ってるかもしれませんね。

本日もありがとうございます。

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