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ミランvsラツィオ:‘‘狂犬’’が施した守備戦術

今シーズン厳しいスタートを切ったミランだが、数週間後にはチームは見違えるように変わったようである。ラツィオとの一戦で価値ある勝利を手にすることで、ミランは見事三連勝、勝ち点を重ねている。今のところ指揮官ジェンナーロ・ガットゥーゾはミランで良い仕事をしているようである。ラツィオを倒すことは簡単ではなく、はっきり言うと、ホームのミランに勝ち点3は値しない。まず、ラツィオの方が90分通して優れていた。次に、ミランの先制点はハンドによるものであった。ラツィオは後半に何度も決定的なシーンを迎えたが、ミランがその追撃を許さず2-1で試合を終えた。ミランにとって苦しい試合展開ではあったが、それよりもガットゥーゾはチームが求めていた姿に近づいていたこと、そして勝利できたことに一定の満足を得ていたようである。この試合では、ミランの守備組織とそれに挑むラツィオのプレーから、いくつか戦術的側面からみて興味深いシーンがあったので紹介していく。
ガットゥーゾは1-4-3-3、対するインザーギは1-3-5-1-1で試合に臨んだ。

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