ビルドアップを制する:試合形式トレーニング
「ボールの前進をクリーンに成功させることで、その後の展開すべてが容易になる。」 フアン・マヌエル・リージョ
ゾーン1(ピッチを3つに分け、より自陣ゴールに近いゾーン)でのプレー構造は、その後のアクションにおける空間的・時間的な利点を想定して設計される必要がある。
しかし、ゾーン2・3の選手との相互作用も含まれることも忘れてはいけない。また、今回のトレーニングでは守備組織についても取り組むことが可能である。
トレーニングの概要
攻撃側のGKからスタート、ゾーン1を想定したゾーン内で3対3の状況が設定されている。相手ゴール側のゾーンには味方選手が3人、また両サイドのゾーンにもSB役としてフリーマンが配置されている。
フリーマンは最大2タッチでプレーしなければならない。また、サイドのゾーン以外に上下のゾーン間のスペースに進入することで、前進のためのパスを受けることが可能である。そして、相手陣側のゾーンでプレーする味方選手からも1人だけ、ポスト役としてパスを受けるために、ゾーン間のスペースに下がることが可能である。
その後、自陣ゾーンからの前進に成功した後、フリーマン1人+自陣ゾーンの味方1人とともにフィニッシュを試みる。
守備チームの第1の目的はこれを防ぐことである。前線の選手はポゼッション開始後にプレッシングを開始し、パスカットやゾーン間でのプレーを警戒するため、1人だけポジションを下げることが可能である。また、自陣側の守備選手も1人のみ、ポジションを上げて中央ゾーンへと進入することができる。
ボールを失った/奪った場合、プレーが終了するまでノルマのないフリーな状況下で展開されていく。
目的
最後に、このトレーニングの目的は、ビルドアップ時における自動化アクションを取り入れ、選手間でより多くのパスラインを獲得するプレー構造を促すことである。
その後、選手個人単位での技術アクション、身体の向きやポジショニングなどに取り組んでいく。これらのプレーコンセプトは、3人目の動き(このトレーニングでは、前線の選手やフリーマンが中央ゾーンに進入した際のプレー)によって促進される。
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