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【実は上級者向けメディア】ネットを主要な情報源にするのは危険な理由と対策

はじめに

ここのところ20年くらいで、
ネットは私たちの生活に浸透し、
なくてはならないモノとなった。

かつては、情報収集と言えば、
人に聞いたり、新聞・雑誌・書籍から
情報を得ることが一般的だった。

しかし、今となっては、
ネットからの情報収集が
主流となっていると思う。
特に、年齢が若ければ若いほど。

確かにネットは即時性があるし、
時間や場所を選ばずアクセスできるという
利便性の高さがある。

とはいえ、ネットに情報収集のすべてを
担わせるのは、非常に危険だ。

理由①情報の真偽を見極めるのが難しい

誰もが自由に情報発信を
できるようになった自由と引き換えに、
ネットの海は魔境と化しており、
まさに玉石混交で、
正しい情報を取捨選択していくことが
年々困難になってきている。

私の体感では、石が100に対して、
玉は1~3程度に感じる。

Google検索はあまり機能していない。
デマが拡散されたり、
どうみてもおかしい素人レシピが
上位表示されたり。
Googleサイドからの情報操作もあるようだ。

玉石の、石ーいわゆるノイズーを
避ける方法については、
以下の過去記事に書いた。

だが、どんなに工夫しても、
ネットで得た情報は、
自分で裏を取る必要があるから、
どうしても効率は悪くなる。

うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい

ひろゆきこと西村博之氏の発言

理由②自分が見たいモノだけ見てしまう

「プリズム効果」という言葉がある。
特定のものだけが大きく見え、
他のものが見えにくくなることを言う。

ネットで検索やクリックするとき、
私たちは、自分が信じたいと思う情報を
優先的に見てしまう傾向にある。

ネットニュースでは、
興味をそそる見出しはクリックするけれど、
そうではないものはスルーする。

SNSでは、自分に都合の良い
アカウントはフォローし、
逆に都合の悪いアカウントは、
フォローしないだろう。

その結果、視野が狭くなる可能性があり、
得られる情報も偏りがち
だ。

Google側も、検索履歴によって、
表示する情報を変えてくる。

私は以前、友人宅でYouTubeを視聴した際、
トップに表示されるオススメの動画に、
自分が知っているYoutuberの動画が
何ひとつないことに、
心底驚いた経験がある。

登録者が100万人を超え、
再生回数が100万回を超えていても、
知らないYouTuberがいる。
理由は、Google側が表示してこないからだ。

対策

ネットの情報が信じられないなら、
一体、何を信じればよいのか?

答えは簡単で、
書籍を情報源のひとつに加えることだ。

巷では、書籍を参照して
情報を得ることは、
もはやマイノリティなのかもしれない。

というのも、
先日、子どもを通わせている保育園で、
離乳食の相談会というものがあった。

私は、離乳食に関して、
数冊の書籍を参照し、
著者である栄養士が作成した
献立通りに進めているので、
特に相談したいことはなかった。

しかし、相談会は強制参加で
断れなかったので、しぶしぶ出席し、
上記の内容をやんわりと言ってみたら、
その場に居合わせた栄養士さん、
保育士さん、事務の方数名から、
驚きの声が上がった。

どうやら、書籍を購入して
離乳食に取り組んでいる人というのは
少数派らしいのだ。

私からすると、
子育て経験ゼロの状態で、
自己流で離乳食メニューを
考案することのほうが、
書籍を参照するより、
よっぽど難しいのだが…。

相談会を主催している
栄養士さんの話では、
寄せられる悩みの9割は、
「何をあげたらよいのかわからない」
という内容らしい。

その悩みは、
書籍を購入すれば解決する。
出費が惜しいのかもしれないが、
都度、ネットをググりまくって
よさそうな離乳食を作る
⇒子どもが食べない
というのでは、効率が悪すぎる。

書籍の最も大きな利点は、
ネットと違って、
編集・校閲という他者の目が入ること。

また、出版社が大きければ大きいほど、
会社の顔・株主への意識等あり、
よほどヤバい情報は載せないだろう。

もちろん、書籍だから
100%信用できるということは
断じてないのだが、
少なくともネットよりは
まともな情報に当たる可能性が高い。

ネットのことをディスっているようだけど、
ネットは100%信頼できないか、
というと、そうではなくて、
ネットも書籍も、適宜併用していくのが良い。

強いて言うなら、
育児や健康、勉強関連の重要な情報は
書籍から得る情報の比率を
ネットより高くするのがいいかも。

おわりに

ネットは、老若男女、
気軽に使っている人が多い割に、
使いこなすのは非常に難しい。

SNSなどの、可処分時間を奪い合う
コンテンツが急増したことから、
ネットを使いこなせないどころか、
ネットに操られているまである。

死ぬ前の走馬灯で、
SNSやYouTubeが登場したら、
何とも興ざめな人生だ。

しっかりネット管理して、
ネットを「使う」側でありたい。



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