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#90 これに満足するなかれ 【J1第9節】

こんばんは、バーラです😊

ガンバの連戦も終わり、リアルの忙しさも少し緩和され、アウェイゲームの直後にレビューが書ける幸せをかみしめております。

そして何より、最近のガンバとは違って(笑)、今季は安心して試合を観ていられることが一番幸せです。


さて、J1リーグの第9節、埼スタでのナショナルダービー(浦和vsガンバ)は、0-1でアウェイのガンバが勝利しました。

苦手なアウェイゲームであること、また昨年は4度対戦して全敗であったことなどを考えると、ガンバにとってはできすぎの結果となりました。
勝ち点3はもちろんのこと、攻撃に破壊力のある浦和相手に無失点で抑えることができたのは大きな収穫です。

しかし、これで満足していてはいけません。
たしかに勝利という結果は得ましたが、まだまだ理想のサッカーとは程遠く、課題も残る内容でした。
いつもは激あまレビューの僕ですが、今回はあえて課題を炙り出したいと思います。それだけガンバに期待しているからです。

特に僕が気になった点を、いくつか挙げていきます。


ポゼッション

試合前のにポヤトス監督は「どちらがボールを持つかという試合になる」とおっしゃっていました。
その点に関して言えば、完全に浦和がボール保持で上回りました。
(試合を通してのガンバの保持率は40%)

浦和にはライン間でうけて前を向くのが上手い選手が多く、立ち上がりは縦パスを入れられてピンチになるシーンが散見されました。
そうなるとガンバの前線はプレスに行きづらく、相手のアンカーを消すことに意識をもっていかれることに。その結果、浦和のCBがフリーでボールを持つ時間が長くなりました。
ガンバはいつものような「ロングボールを蹴らせて回収」があまりできず、攻撃でのチャンスは単発のカウンターがいくつかあったくらいでした。
(1点入ったのが奇跡、といえるかもしれません。)
めちゃくちゃ攻めてシュートを打ったが負けたマリノス戦と、ちょうど真逆の内容と結果になりました。
これだからサッカーは難しいですよね…

カウンターの威力

今季のガンバは守備が安定しているのが強みですが、カウンターには昨年ほどの威力がない印象です。昨年は推進力のあるアラーノ選手らが猛スピードでボールを運び、多くの選手がボックス内になだれ込むというカウンターができていました。しかしこの試合では、カウンターに移行できそうな場面でスローダウンしてしまったり、ボックス内に入る選手が極端に少なかったりと、なかなかフィニッシュまで持ち込めていません。これだと相手にとって脅威はほとんどないでしょう。
今年から中盤が正三角形になった(攻撃的MFが一人しかいない)ことと、前線があまり高くない(去年はジェバリ・ダワンが高い位置にいた)ことが原因だと思います。

ハーフタイムの修正力

後半はポゼッションがもう少し改善するかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。それどころか相手の圧力をもろに受け、決定的なピンチをいくつか招いてしまいました。
思い返せば、前節も後半の立ち上がりに鳥栖に良い時間帯を作られていました。相手の退場を誘発する坂本選手のスーパープレーがなかったら、あの勝ち点3はなかったでしょう。
そういう意味では、後半の入り、ハーフタイムの修正力には改善の余地が大いにありそうです。

まとめ

いろいろ課題は述べましたが、強豪相手に、しかもアウェイで勝ち点3をとれたことは非常に大きいです。今節の反省点を次回に活かし、「勝って兜の緒を締める」を繰り返してもらいましょう。今年のガンバはそれができるチームですから!
(こんな贅沢を言ってバチがあたりませんように!笑)


選手ごとのコメント

・一森選手
あまりきわどいシュートは飛んできませんでしたが、キャッチングはしっかり安定してしまいました。お決まりのスーパーセーブを見せる機会がなかったのはむしろ喜ばしいことです。

・福岡選手
本職SBに比べると攻撃時のサポートに物足りなさはありますが、相手のプレスを一人でいなせるのは魅力です。またサイドでの1対1の守備でほとんど抜かれることがないのも頼もしいです。

・三浦選手
中谷選手とのコンビはまさに「鉄壁」。空中戦にことごとく勝利し、クリーンシートに貢献しました。

・中谷選手
そういえばFPで唯一の開幕から全試合フル出場中。(DAZN解説で気づきました。)右サイドのポケットまでカバーする視野の広さと判断の良さは尊敬します。

・黒川選手
オーバーラップからクロスを上げる機会が激減しているのが悩みどころ。推進力はかなりの魅力なので、もう少しインサイドで活路を見出したいところです。

・ダワン選手
前線に高さがない今のガンバにおいて、ダワン選手のヘディングは貴重な武器。カウンター時にはぜひとも上がってきていただきたいです。

・鈴木選手
小気味よくショートパスをつないだり、(ときどきミスが気になりますが)ボールを運ぶのはすごく上手いです。もう少し一人飛ばしのパスや大きなサイドチェンジのボールを使ってみても面白いのかな、と感じます。

・唐山選手
相手の左SBが本職でないこともあり、再三縦突破に成功していました。タッチライン際すれすれを持ち運ぶボールコントロールはお見事です。

・坂本選手
前節大絶賛した若武者がこの日もMVP級の大活躍。あのシュートの上手さがなければガンバは点を取れていないでしょう。

・ウェルトン選手
周囲のサポートがない中で、アシストなどこの日も孤軍奮闘の大活躍。チームとしてあまりにも彼に任せっきりにするのもどうかと…

・宇佐美選手
ケガに苦しんだ昨年と比べ、守備での貢献が爆上がりしました。走行距離も上位をたたき出し、プレスバックでボールを奪う場面も多かったです。
しかしカウンターに行けそうな場面でスローダウンを選びがちで、もう少し個人技で前を向けたんじゃないかなと思ってしまいます。
自らのターンや精度の高いボールで一気にチームの攻撃のギアを上げ、フィニッシュの局面では違いを生み出せる。そんなグリーズマンのような7番に宇佐美選手にはなってほしいと僕は心から願っています。

・中野選手
左SHで出場。ゴールにつながるサイドチェンジのボールを出したり、ドリブルで打開するなどフィット感を見せました。ウェルトン選手が右でやれるなら左サイドで黒川中野の共存もアリかもしれません。

・山下選手
最終盤に出場し、念願のガンバデビュー。コンディションはまだまだでしょうが、ただのプレスバックの早いこと早いこと。WGのオプションとして期待です。

・倉田選手
坂本選手に代わってトップ下で出場。1点リードの終盤にこれほど頼もしいベテランはいません。


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