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#94 相性の良さは確固たるスタイルの証 【J1第15節】

5/20 J1第15節 ガンバ大阪3-1川崎フロンターレ  WIN!

※MOFLEM DAY


大阪ダービー以来2週間ぶりとなったホームゲーム。雨にも関わらず試合を観に訪れた2.5万人の前で、ガンバは3-1で見事な逆転勝利を飾りました。
今シーズンにあげた勝利はいずれも一点差、というギリギリの戦いをものにしてきたガンバでしたが、この日は初めての2点差以上での勝利となりました。
ちなみに、これでポヤトスガンバは川崎フロンターレに3戦3勝!
繋いでくるチームに対してはめっぽう強いことを感じさせる結果です。

この日のイベントは「モフレムデー」!
昨年のモフレムデーでは横浜FMに惨敗しチーム崩壊の危機でしたが、今年はモフレムの日を勝利でお祝いすることができて最高です!
モフィーチェの香りは、勝利の味を思い出させてくれる心地よい香りになりましたね。

では、ガンバの逆転劇を振り返っていきましょう!



前半にペースを握ったのは、どちらかというと川崎でした。
アンカーの橘田選手やサポートの家長選手を起点に、うまくガンバのプレスを外して前進ができていました。
アウェイ浦和戦のように相手が1アンカーだけならガンバの2トップがうまく消すことができるのですが、予測不能な家長選手のポジショニングによってガンバの守備が狂わされてしまった印象です。
ガンバはクリアボールを味方につなげず相手に押し込まれ、一森選手や中谷選手のファインプレーでなんとかしのぐという時間が続きました。
そしてついに26分、家長選手のトリッキーなパスから失点してしまいます。

しかし、先制されても大きく崩れないのが今季のガンバ。
失点直後の28分、宇佐美選手のセットプレーを中谷選手がわずかに触りすぐさま同点に。
中谷選手はガンバ加入後初ゴール!
この試合チーム通じて初めてのシュートで同点に追いつくというしたたかさを見せます。
また得点直後に選手たちで何やら話し合いが行われていたことからも、強者っぷりが伺えました。

その後も川崎優位は大きく変わりませんでしたが、しっかりと耐えて1-1で前半を折り返します。
(ちなみに、今季ホームで先制された試合は3試合ありますが、いずれも前半のうちに追いついている


勝負の後半、ガンバはプレスの勢いを強め、ショートカウンターからペースを握り返します。
ここで目を引いたのが、ガンバの中盤ネタラヴィ選手と鈴木選手のボール回収力。相手にボールを渡さず、波状攻撃を仕掛けることに成功しました。
ウェルトンの復帰(3試合ぶりのスタメン)も大きく、69分には初先発の山下選手と2人でロングカウンターを仕掛けるシーンもありました。
その流れで得たコーナーキック。またも宇佐美選手の精度バツグンのボールを、完璧なタイミングで入ってきた福岡選手が頭でファーに流し込み、ついにガンバが逆転します!!
待望の福岡選手のJ1初ゴールは、貴重な逆転弾となりました!

この日のガンバはこれで終わらず。試合をクローズさせるべく投入されたダワン選手と倉田選手が躍動します。
80分、相手CBからのパスをダワン選手が高い位置でインターセプトすると、そのまま前線の坂本選手へスルーパス。これは相手に弾かれますがこぼれ球が山下選手の前へ。(この時間でもゴール前に走っているスタミナに脱帽!)山下選手は冷静に倉田選手へのラストパスを選択し、最後は10番がきっちり(ギリギリ?笑)決めてくれました。

今シーズン初めて複数点のリードを得たガンバは、最後まで川崎に攻撃の形を作らせず、3-1で快勝を手にしました!

課題だったハーフタイムでの修正力、セットプレーからの得点、交代選手のパフォーマンス、どれをとってもポジティブな試合だったのではないでしょうか。
これでガンバは4位に浮上。10位との勝ち点差がわずかに4と全く油断できない大混戦が続きますが、ACL圏内が見えてきたことは好材料でしょう。
次節はルヴァンで疲弊したFC東京とのアウェイゲーム。難しい相手ですが、上位に食らいつくためにも、なんとか3ポイントを持ち帰りたいところです。

ガンバ大阪、オレ!!!

<選手ごとのコメント>

・一森選手
前半のスーパーセーブ2連発は見事でした。相手アンカー脇につけるゴールキックも冴えわたり、文句のつけようがありません。

・半田選手
カウンター時に相手を1人2人はがせる技術を見せ、会場を驚かせました。やはりいろんなことができて弱点が少なく、良い選手だなと。ケガが原因とはいえ、今年もガンバに残ってくれてありがたいと思ってしまいます。

・中谷選手
宇佐美選手のボールに合わせるシーンは今までにもあったので、ようやく実ってうれしいです。守備では説明不要の安心感。もちろん組織の守備がいいのもありますが、最後のところで失点を防いでいることも多く、これだけ失点が少ないのは本当にすごいです。

・福岡選手
ついにこの男がヒーローに。J1初ゴールを、先頭ガンバクラップを、全ガンバサポが待ち望んでいました。あらためて福岡選手がいることのすばらしさを感じさせてくれました。いつもありがとうございます!
ホームで初ゴールを達成したので、今後は心置きなくアウェイでもバンバン決めちゃってください(笑)

・黒川選手
後半開始早々のクロスバー直撃クロスでガンバに火をつけたか。DFライン全員に言えることですが、長いプレイ時間でもミスなくすばらしい仕事を続けてくれていて感謝です。

・ネタラヴィ選手
やはりボールキープなどの技術はリーグトップクラス。ジャッジに泣かされる場面も多かったですが、それでも圧巻のボール奪取、回収力で中盤を制圧しました。

・鈴木選手
連戦の疲れからかミスもありましたが、それでもクオリティを維持。ミドルシュートの意識も高く、今のガンバに必要なマインドです。

・山下選手
ガンバで初スタメン出場。脅威なのはスプリントだけでなく、その勢いが試合終盤も落ちないこと。特に気持ちのこもったプレスバックは、見るものの心を揺さぶります。瞬く間に相手とボールの間に体を滑り込ませマイボールにしてしまうディフェンスは彼ならではの魅力ですね。意外とフィジカルが強いのも見逃せません。

・坂本選手
常に相手の中盤とDFラインの間でボールをもらう駆け引きをしていました。ポストプレーにかなり自信がついてきた証拠でしょう。ウェルトンに依存しがちな攻撃面において、新たなオプションとして機能するのは時間の問題。守備でもいつも通り献身的でした。

・ウェルトン選手
内転筋の違和感から復帰。問題なく推進力を発揮していました。個人的にはもっともっと仕掛けてほしいところ。(以前はもっとできていたので!)愛らしい笑顔の裏で、担架をよんで時間を稼ぐ策士な一面も。ニクいですねぇ~(笑)

・宇佐美選手
右サイドに流れてのクロスや、プレースキックの精度が絶品絶品。2アシストを記録したのもうなずけます。これが新しい宇佐美貴史の形なのでしょうが、ファイナルサードで相手に向かうドリブルの脅威も健在な気がします。

・ダワン選手
相手の前に体を入れるのが上手いのなんの、強いのなんの。インターセプトから相手にトドメをさす3点目の起点になりました。終盤には相手のパワープレーを跳ね返す城壁ともなり、こんなに頼もしい選手がいるでしょうか。

・倉田選手
プレシーズンマッチ以来、10番にもゴールが生まれました。ダービーでもヴェルディ戦でも惜しいシュートはあったので、これを機にノっていってほしいところです。

・ジェバリ選手
コンディションさえ良ければこの人は抜群にうまい、と感じさせられました。ワールドクラスのポストプレーを見せ、昨年の夏を思い出しました。笑顔が少ないのが気になるので、真のチームの一員に戻るために、なんとか1点ほしいです。

・中野選手
さすがエリートなだけあって、ボールタッチが巧みでした。左SHとして新境地を開拓することに期待しています。

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