稀に見る才能を懐かしむ(1-50)
念頭に2020年の基本を考えてみました。
「じっくりと、丁寧に、必要なら繰り返す」
そして年間で読む本、映画の本数を考えてみました。
読書は50冊、映画は15本を目標にして、noteの題名に(当該数ー目標数)を記載します。
そうすることで題名で目標数で本の感想、映画の感想、それ以外かと目安になります。どうかよろしくお願いします。
数年明け読書に選んだのは、航空事故で若くしてなくなったこの方に関する本です。
生誕90年、今はじめて触れる原点!脚本、エッセイ・小説の糧となった本や、食いしん坊に贈る本など、小説、辞典、料理、旅、猫…のこされた中から見えてくるもの。本をめぐるエッセイと、単行本未収録エッセイ・対談、多数収録。(「BOOK」データベースより)
「本屋の女房」
【本棚I 脚本、エッセイ・小説の糧となった蔵書】
同時代小説
「心にしみ通る幸福」
惚れ込んだ野呂邦暢作品
多ジャンルの全集
「一冊の本 吾輩は猫である(夏目漱石著)」
ドラマ化も手掛けた古典
「作者ノート 劇的に生きた女の隣りには……」
「源氏物語・点と線」
社会派ノンフィクション
「コラム 私の買った本」
辞典好き
「国語辞典」
憧れの詩集
お気に入りの骨董
日々のアート
藤田嗣治の猫
長谷川利行の「少女像」
中川一政の書画
「コラム 今年の二冊・文春図書館」
◎対談 なりたかったのは巫女さんと本屋のお嫁さん
イーデス・ハンソン×向田邦子
【本棚II 食いしん坊蔵書――向田邦子が選んだ食の本】
「食いしん坊に贈る100冊の本 向田邦子からのメッセージ」
食いしん坊に贈る100冊の本
おそうざい十二カ月
美味三昧 ロートレックの料理書
辻嘉一の料理の本
つけもの常備菜
たのしいフランス料理
戦争中の暮しの記録
◎対談 ホームドラマの食卓
鴨下信一×向田邦子
単行本未収録・エッセイ
「声なき声が語る 男の告白」
「書評 酒呑みのまよい箸」
「解説 おんな舞台」
「前略 倉本聰様」
「家族熱」
「ごあいさつ 中川一政先生の米寿のお誕生日を祝う会」
【本棚III 好きなもの蔵書――旅と猫・動物の本】
旅
読んで旅した海外
「旅のエッセイから」
シルクロード
愛しい猫
CATS
「猫自慢」
動物への探究
◎対談 テレビドラマの中の家族像
藤久ミネ×向田邦子
私立向田図書館 久世光彦
姉と本 向田和子
あえて目次を書いてみました。
向田邦子さんの作品のベースになった蔵書、それに関するエッセイ、対談が収められているのがお分かりになると思います。
実際の蔵書は写真で紹介されていて、向田邦子氏のお父さんから譲り受けた年季の入った全集などは私にとっても懐かしいものがたくさんありました。
1981年8月台湾旅行を終えた帰途の飛行機事故で52歳という若さで亡くなります。同飛行機で坂本九さんも亡くなりました。当時の驚き、悲しみを改めて思い出しました。
向田邦子氏のように本に飢えていた私も小学校3年で芥川龍之介全集に手を出す、自称本好きでした。
しかし氏は本好きというだけでなく、稀にみる才能プラス努力によって、独自の世界観を持つドラマや小説を生んでこられたことがこの本でもよくわかりました。
向田邦子氏のTVドラマや作品がお好きな方はもちろん、直木賞作家である氏の短編を読んでみようと思う方におすすめの本です。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
休日の予定に是非読書を加えてみたくださいね。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。