つけびの村 (43-50)
昨夜は本当に暑く寝苦しくて、3時から起きています。まだ外は真っ暗です。そんな夜、とても興味深いノンフィクションを読みました。そしてこの作品は今年のノンフィクション大賞の候補にも選ばれています。
2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。犯人の家に貼られた川柳は“戦慄の犯行予告”として世間を騒がせたが…それらはすべて“うわさ話”に過ぎなかった。気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された“うわさ話”を一歩ずつ、ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。“山口連続殺人放火事件”の真相解明に挑んだ新世代“調査ノンフィクション”に、震えが止まらない!(「BOOK」データベースより)
noteで話題になり、書籍化に当たって加筆した作品のようです。
著者は犯人とも接触し、努力の跡は見えるのですが、結局村人がこんな噂をしていましたという話を拾ってまとめただけのような内容で終わってしまい、もっと深く村人の噂に踏み込んで、真実を照らして欲しかった点が残念でした。読み終わっても消化不良のままでした。
あえて言えば、著者がこの事件に着目したインターネットもSNSも程遠い限界集落で、噂話がUターンしてきた男性の精神を蝕んでいき、事件が起きた点が、人間の怖さを伝えていたところは重要だと思いました。
今後もこのような事件を防ぐ上で、原因をしっかりと調べて検証することこそ意味がありますしね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日も日中は気温が上がると思います。どうかきちんと対策をして元気でお過ごしください。
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