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七度笑えば恋の味(21-50)

昨日一つ歳を重ね、爽やかな朝を迎えました。認知症状も進みますが、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いします。

さて最近小説の中にも料理を題材にしたものが多くなって、人気も高く映像化になったものも少なくありません。

小説と同時にレシピも公開されていたりして、一石二鳥の感がありますが、私の場合料理が苦手で、できれば早めに終わらせたい方なので、やはり小説はストーリーを重視してしまいます。皆さんはいかがでしょうか?

昨日読み終えたのも料理が小道具として登場する作品ですが、主に人間模様が主体で料理によって彩りが添えられているというパターンの小説で好印象な作品でした。

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「幸福な食卓」なんて、私にはきっと一生訪れない――――。
自分の容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の日向桐子は、人目に触れぬよう外では常にマスクと眼鏡を身につけて暮らしている。勤務先である、「優しい料理」のサービスに力を入れる単身高齢者向けマンション『みぎわ荘』でも、職場の人間関係をうまく築くことができない。もう辞めよう、そう思っていた桐子の前に現れたのは、『みぎわ荘』最上階の住人で、72歳の不良老人・匙田譲治だった。小粋な江戸弁で話す匙田に連れてこられた「居酒屋やぶへび」で、大雑把ながら手際よくつくられた温かい料理と、悩み多き人生を懸命に生きる心優しい人々との対話を通じ、桐子の心は少しずつほぐされてゆき……。
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美味しい料理シーンをすっ飛ばし、あまりの美貌にコンプレックスという、普通の人なら嫌味だねって思う(作品の中でも従姉妹の麦田もしばらくそう思っていた)主人公日向桐子の人生に集中し、44歳年上ながら粋な男性匙田を想像し、ニヤニヤしつつ楽しませてもらった作品でした。

もしかしたら漫画の小説版?と思わせるほどのノリもあって、きっと若い方も好きなのではと考えるほど小気味よい作品です。そして食欲の秋、寒さも感じ人恋しくなるこの時期にぴったりだとも感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。

バックミュージックはこちらでした。




いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。