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バーって?

日本では、バーというとお酒が沢山ある。
食べ物注文をしなくてもお酒が飲める。
そんな漠然としたイメージを持たれている方が多いと思います。

欧米の感覚でいえば、

バーはレストランではないため食事をするところではありません。
故に食中酒(ビールは除く)はありません。

欧米と一くくりにしても国によっての違いはあります。
目安として理解してください。

海外にいた時の経験です。
入店すると、食事をするかしないか聞かれます。
するのであればレストランエリアに、
しないのであればバーに案内されます。
そして食事後は帰るかバーに移動して飲むという事になります。

食事の後に飲むお酒。
食後酒と言われるものがバーのメインのお酒になるという事を知らない方が
多いのだなとこの20年間で感じています。

そもそも日本にはお酒を食前、食中、食後と分ける文化が無いので
当然といえば当然です。

レモンサワーやウーロン杯などの注文を受けたことがありますが、
びっくりします。
場所柄仕方ないかと覚悟はしていましたが。

店頭にメニューは出していませんが入店すれば気配で理解してもらえるかなというスタスでしたがそうでもないんだ、という事が分かりました。

日本のお酒で食前酒、食後酒は何ですか?

と外国人に聞かれたらあなたは何と答えますか?

答えは最後に書きます。

サワーやウーロン杯や日本酒焼酎などは食中酒です。
ビールはオールラウンドでどんなタイミングでも。

イタリアンやフレンチレストランに行けば
最初にシャンパンやスプマンテを注文する場合があります。
これらは食前酒です。

その後はワインに進みますが白も赤もワインは食中酒。

食後には、
フレンチならブランデー(コニャック)
イタリアンならグラッパ。
これらは食後酒。

バーという業態は日本では多種多様なスタイルがあります。

欧米の文化にのっとらない独自のバーは日本の文化だと思います。
駄菓子バーとかカラオケバーなどがそうかな。

少し乱暴な言い方をすれば、お酒を提供していればなんでも
バーと付けられるのが日本独自のスタイルかもしれません。

そういう日本独自のバーと欧米文化ベースのバーが入り混じっている
のが現状です。

欧米風のバーにもざっくり2種類あります。

カクテルがメインなのはオーセンティックバーと言います。

他方はハードリカー(蒸留酒)がメインのバーです。

当店は後者になります。

食後酒とはどんなものがあるか?

代表的なのはブランデーやウィスキー等茶色いお酒といわれる
蒸留酒です。
そしてカクテル(一部のカクテルは食前酒)や
リキュール(一部のリキュールは食前酒)やポートワインも食後酒です。

日本ではリキュールはカクテルの材料と思われていますが、
海外では単体でストレートでも飲まれています。

当店はウイスキーが多いバーです。
ラムにジンテキーラ、
カクテルはビルドが少々。
リキュールは数本、ポートはありません。

多いといってもラムやブランデー等と合わせて100本程度。

出来るだけ人気銘柄に偏るのではなく「飲んだことないもの」に
光を当てて品揃えはしています。

昨今家飲みが増えてきました。
ボトル買いをして自宅で飲まれている方が多いですね。

そんな方たちが次に「何を買おうか」と探すために当店で気になる
ウィスキーを飲んでサーチされる方が見受けられます。
飲んだことないものをボトル買いするのはリスキーだそうです。

僕はアイラ島という島で醸し出されるスコッチウィスキーが好きです。

香りが正露丸(日本人には伝わりやすいのでこのワードを使いますが
正露丸とは関係ありません)のようなヨード香がします。
これは好き嫌いがはっきり分かれます。

当店でウィスキーを飲まれる方の半数程度がこの系統
(アイラモルト=アイラ島のシングルモルトウィスキーの略)を
頼まれます。
好きな方は多いです。

食べ物もそうですがお酒でも好き嫌い、得意苦手がありますので
お酒選びは難しいですね。
沢山のお酒の中から

「これ、うまい」

というお酒と出会って新たな1ページが酒ライフに加われば
良いなと思い日々お酒を提供しています。

武蔵小山 BAR Grayはそんなお店です。

回答
食前酒 梅酒
食後酒 梅酒、焼酎の原酒や初垂れ、越後武士等
梅酒は両方に使えます。

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