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僕らはマーティじゃない。~社会人1年目の私へ

サブタイトルにつけたけど、「社会人1年目の私へ」というキリンとnoteのコラボ企画のお題で書いてみた。

もう最初に結論だけど、そんな言葉なんてなにもない。あるわけがないのだ。
今さら過去を振り返ったところで喉元過ぎればなんとやら、「まあ大変だったよね」くらいしかないし、そもそもいつから社会人という括りに入ったのか、或いは組み込まれたのかが僕はわからない。
勤め人になった所からというのなら大学卒業後だろうが、恥ずかしながら正社員として働いていた期間は恐ろしいほど短く、アルバイトをいろいろやって気づいたらバーテンダーになってしまい(この仕事だってアルバイトの期間が8割を超える)、もう1度気づいたら店を開いていた。

勤め人になった時の自分−を社会人1年目と仮定して−に声をかけたところでどうせ聞き流して同じ道を辿ってここに至るのは火を見るより明らかだ。徒労と言う他ない。
そもそも就活というものをしなかったのだから言葉を贈るのならこの時点で「就活をしろ」と言うべきだろうが、これも結果は同じだろう。

過去は変えられないのだ。
もし仮に言葉だけでなく、タイムマシンがあり”社会人1年目の自分”に会えたとしても、おそらく多くの人は自分のその時より後を変えるなんてことはできないし−だって社会人1年目の自分は今より世間知らずで今より向こう見ずで今より失うものがなく、なにより根拠のない自信に満ち満ちているのだ。そんなの相手に諭したところで鼻で笑われるのがオチだ−、できてしまったら今の自分は存在しなくなる。結局、なるべくして今の自分になっているのだ。良くも悪くも。


“Back to the future”みたいに、都合のいい部分だけ変えて(あれは期せずして変えてしまったと記憶しているが)今の自分が自分のままでいるなんてことはあり得ない。


今の自分が自分として存在していたいのなら、贈るべき言葉などないのだ。

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