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緊急事態宣言中の夜に。

ヒマである。全くもってヒマだ。
17:00にオープン、19:00にラストオーダー、20:00にクローズなんて商売上がったりどころでは無い。
通常営業(19:30~)ならまだスタンバイすら終わっていない時間に開け、スタンバイできたくらいの時間に−取った記憶など片手で余る−ラストオーダーを取り、通常オープンから30分後には閉める。
つまりほぼ開ける前に開け、ほぼ開けたと同時に閉めているのだ。シュールとしか言いようのない状況である。
現在は月曜~金曜は予約が入らない限り休業としている(土曜は予約の有無に関わらず15:00~20:00 / L.O.19:00にて営業)。
おかげさまで日に1、2件のご予約を頂けているので、今のところ閉めている日はそんなに多くない。

さらに幸いというか何というか、協力金は出るということで指定期間を乗り切る程度の資金があれば収入面の心配はあまりしなくても良い。
…それもこれも貰えれば、の話ではあるが。
確実にそれを得る方法として、ポジティブに”遅め長めの冬休み”と捉えてゆっくりするというのもひとつの手ではある。手ではあるが、この状況下でいったい何をして過ごせばいいのか?
日中はあるていど動けるにしても夜は20:00でほとんど−おそらく90%近くか、或いはそれ以上−の飲食店はシャッターを降ろしいる現状、休みにしても楽しめる要素は多くない。
ならば営業しようと連日15:00オープンにしたとて来客のある保証も無い。平日なんてほぼゼロが関の山。それを見越して予約制にしたのは我ながら賢明な判断だと思っている。誰でも思いつくことだが(実際同じ形態をとるところは多い)。

では何をして過ごすか?
とりあえず予約の有無に関わらず店には行く。生活のリズムを乱したくないのだ。だから日が回る前後くらいまでは店でだいたい何かしている。
バーテンダーらしく、カクテルの復習と練習。構想していたものの試作。積ん読の切り崩し(要するに読書)。
加えて、帰宅してから「手間がかかるからまた今度」と逃げ回っていた小腹満たしのフードの試作も始めた(クオリティ如何によっては既にお出ししています)。
ほったらかしていた洋書の翻訳もこのタイミングで再開するのが正解だと感じている。

パッと思いつくだけでも、営業がないならないなりにやる事はこれだけあるのだ。
プライベートまで手を広げたら自宅の大掃除もある。
営業していたとてそんなに忙しい店でもなく、いかにやるべき事を後回しにしていたかというのが見事なまでに浮き彫りになった。どうせ喉元過ぎればなんとやら、また後回しにするのは目に見えている。今のうちにやれることはやれるだけやっておくべきだ。時間は待ってくれない。
こういう時に何ができるか、何をするかというのはとても重要である。

…などと偉そうに書いてはみたが、宣言解除のその日までこのモチベーションを保っていられるのか?と読んでくれているアナタはきっと思うだろう。
その通り。僕もそう思う。
誰よりそれを一番疑っているのは間違いなく自分自身だ。
僕に限らずヒトは誘惑に弱い生き物なので(ですよね?)、去年から引き続きの目標である「鍛」の言葉を思い出しながら乗り切れるようにする「つもり」だ。
もし、これを読んでいらしてくれたなら、「モチベーション、保ってる?」と声をかけて欲しいです。人から突っつかれるのは何より効果がある。他力本願も甚だしいけど。

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