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小型軽量高級一眼レフ OLYMPUS OM-1

1973年に発売された、小型軽量一眼レフです。
小さいボディに露出計内蔵、フォーカシングスクリーン交換可、ミラーアップ機構が搭載されてます

さらに、翌年の1974年にはモータードライブ取り付け可能モデルが発売されました。

小さいボディにいろいろ詰まってます。

シャッタースピードダイアル

この機種の一番の特徴は、
カメラのマウントを囲むように
シャッタースピードダイアルがついている事です。
この機構はOM-4まで採用されています。

他機種だとNikomat FTnも同じですが、
操作のフィーリングが全く異なります。

Nikomat FTnは「ガチャッ、ガチャッ」と力強く、
OM-1は「カチッ、カチッ」と繊細な感じです。
伝わりますかね?

実はこのシャッタースピードダイアル、使いやすいんです。これが。
ダイアルの両脇に指をかける突起の位置で、
ファインダーから目を離さずに、シャッタースピードがわかるんです。

全部覚えなくても、突起が平行の時に1/30秒と言う事さえ意識していれば、カメラ構えて左側の突起が上なら「手ブレ注意」です。(標準レンズの場合)

ISO感度設定ダイアル

一般的なフィルムカメラのシャッタースピードダイアルの場所にあります。

25~1600なんて中途半端なシャッタースピードは無いですよね。
私は最初見たとき「?」となりましたけど。

ほとんどのカメラのフィルム感度設定は、巻き戻しクランクの下か、シャッタースピードダイアルの小窓に申し訳なさそうにひっそりと佇んでいますが、OM-1は違います。とても目立つところにいます。

ISO感度設定なんて頻繁に変えるものではないのに、なぜ?やはりデザインの関係でしょうか。

OM-1の使い方

機械式カメラなので、電池がなくても写真が撮れます。でも、せっかく露出計を内蔵しているので無理やり使います。
電池はLR44で代用します。電圧が違うので多少露出計がずれるみたいですが、気にしません。

開放測光なのでPENTAX SPのような手順は必要ありません。絞り、シャッタースピードを変えて適正露出に合わせたらシャッター切ります。

こう書くと、まぁ、普通のカメラです。

特徴はシャッタースピードダイアルが………。

巻き戻しロック解除がレリーズボタンの近くにあります。底面にボタンがないので、カメラケースから出さなくてもフィルムを巻き戻せます。
結局フィルム取り出すのにケースから出すことになりますが。

ファインダー

お世辞にも明るいとは言えませんが、好みのフォーカシングスクリーンに変えることができます。

マイクロマットが標準らしいですが、わたしはスプリットマットが好みです。

マイクロとスプリットの違いはこんな感じです。(左がマイクロ)


近視の方はスプリットの方がピント合わせにストレスないかな、と思います。

まとめ

小型軽量、操作もなめらかで軽く、女性にオススメです。
機械式でデザインが精悍で無駄がなく、男性にオススメです。
要はとてもオススメなカメラということです。

中古品を購入する際は

PENTAX SPと同様ですが、長い期間メンテナンスされていない個体は、モルトによるプリズム腐食が見られるはずです。
ここがこの機種の一番悲しい所です。

ただ、プリズムが腐食していても撮影した写真には影響ないのと視野の下側なので、軽度なら割りきってしまうのも選択肢のひとつかもしれません。

OM-1で撮影

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