そこにある空気を感じる
川崎にある「川崎市子ども夢パーク」に見学に行ってきた。
ちょうど園の実践発表で神奈川県を訪れていたので、せっかく関東圏にいるならば…と思い連絡させていただき、見学の許可をいただいたのだ。
急なお願いにもかかわらず受け入れてくださって、さらに資料も沢山いただき、ありがとうございました。
一人でウロウロしている怪しげな僕に(ちゃんと『取材中』の札は首からかけていたけど)とてもフレンドリーに声をかけてくださり、色々説明してくださったプレイリーダーの方もありがとうございました。
(あれ?もしかして怪しいから声かけられたのかな?)
それにしても、遠く離れた佐渡にいる僕がなぜ気になっているのか。
「ゆめパのじかん」
という映画のCMを見たからだ。
ある保育者さんのリツイートで初めて知ったこの映画。
「何をしてもいい。何もしなくてもいい。
きみは、きみのままでいい。」
というキャッチコピー。
そんな事が許される場所は、実はそんなに無いと思っている。
それは、大人も子どもも。
当然の権利のような気がするのだけど、意外と保証されていないのではないか。
誰もが安心して自分らしくいられる居場所とはどんな場所か。
そこでは、子どもや大人はどう過ごしているのか。
もちろん、ちょろっと立ち寄って覗いたくらいでは何もわからないだろうけど、せめてその空気だけでも感じてみたい。
そんな気持ちで見学に至ったのである。
施設内に利用者が誰もいない時間と、利用するためにやって来た子ども達がそこで過ごしている時間。
それを屋上から俯瞰したり、表情が見えるくらいまで近くに行ってみたり。
こういう場所には、それこそ「フォースの流れ」のような物があるように感じる。
いきなりスター・ウォーズの話になってしまって申し訳ないのだけど、その表現が僕的にはとてもしっくりとくるのだ。
場所でいうならば、惑星ダゴバのような…。
モノ・ひと・自然。
それぞれの間になんともいえないバランスが取れた空気が流れているように感じた。
ここでは感じなかったけど、これがヒリヒリした感じだったりすると例えば怪我や事故が起きたりする。
この感覚はオカルト的なものではなく、例えばその人の経験から来る危機管理と、周りにいる人の精神状態…嬉しい、楽しい、イライラ、悲しいといった気持ちをキャッチしているからだと思っている。
「空気をよむ」のワイド版というと分かりやすいのだろうか。
そういえば「May the Force be with you」と書かれた落書きがあって、この場所にそれがある事にも勝手に納得してしまった。
と、この文章を書いているうちに10月に佐渡相川の「ガシマシネマ」さんで上映決定のtweetが。
佐渡は全体的に夢パークみたいなもんじゃないの?
と思われるかもしれないが、そうでもない。
そして、フォースの流れ的には結構ヒリヒリする空間も多い。
自然環境も場所も、ただ有ればいいというものではない。
この映画が佐渡で上映される事、とても意味があると思う。
https://twitter.com/gashimacinema/status/1570319222479425538?s=46&t=4ti_xdqRghuWrDzgw7slUw
(実は上映に際し、ある事を計画しているのです。
近日中に発表できると思うので、よろしくどうか)
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「えー!どろじゃないね。殆ど砂だね。雨降ってないからかなあ」
普段はもっと泥がある場所なのだろうか。保育者の声が聞こえた。
ウォータースライダーでは子ども達が次々と泥で濁った池に飛び込んでいる。
ログハウスの縁に腰掛けている2人。
常用玩具に乗り移動するちいさな子ども達。
部屋で一人本を読む子ども。
僕も自分の居場所に戻り、そこに居る人達と「らしく」いられる場所について深掘りしていきたい。
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