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綾野剛の映画を見るために三泊四日の東京旅行をした、ただの地方勢による沼日記①


序章〜再上映のお知らせって嬉しいよね〜


ことの始まりは一つの投稿からだった。
東京で映画「怒り」の再上映が決まったと、とあるXの投稿を見た。3月のことだった。4月5日から18日の約二週間限定の上映だった。


この記事で主に書き綴ってあるが、私は映画「怒り」が非常に好きだった。何度泣いたか分からないくらいには好きだった。
思い入れのある作品なのである。



なんとしてでも見たい、這いずってでも行きたい。
そんな思いを内に秘めつつ、映画一本の為だけに地方から東京は遠いと思っていた。

私はとある地方のとある県に住んでいる人間。

とある地方と言っても広いが、どの県からも東京は遠いのだ。本当に遠い。

飛行機を使うにしろ、新幹線を使うにしろ、夜行バスを使うにしろ、何を使っても物理的に東京へは遠い地方。往復の交通費だけで数万は飛ぶ。映画一本の為だけに行くには高かった。



が、しかし!
天は私に味方した。


4月19日から一週間限定でキネカ大森にて「花腐し」「そこのみにて光輝く」の二本立てが決定したのだ。それに加え20日には岡田准一さん主演「最後まで行く」の上映が決定。


なんということだろう。
頑張れば4本見れるという事か!


それに気づいた私はすぐさまホテルの予約をした。
4/17~4/20の3泊4日、綾野剛映画4本ノックが決まった瞬間だった。



第一章〜事前準備・チケット〜


昔からタイミングが良いと自負している私だが、これほどまでに天含めその他諸々に感謝したことはない。
幸いにも3泊4日の旅程もシフトの希望が通り、程よく便利そうな場所のホテルも押さえることができた。天気予報は思わしくなかったものの、基本的に映画館は屋内である。問題ない。


ホテルと交通手段を考えたら、次は映画のチケットである。

  • 17,18日に見る予定の「怒り」は、109シネマズプレミアム新宿

  • 19,20日に見る予定の「花腐し」「そこのみにて〜」はキネカ大森

  • 同じく20日に見る予定の「最後まで行く」はドリパス


正直に言えば、初めて使う映画館のチケット戦は苦手である。サイト自体各映画館で違うし、購入方法も違う。あらかじめH Pを確認して、チケット購入へと挑んだ。

結論から言えば全てのチケットを入手することができた。

ただ「最後まで行く」のチケットだけ、同行してくれた方が購入してくださった。その方のお陰で最後まで行くを見ることができたのは、非常に感謝の極みである。


購入方法については、
109シネマズプレミアム新宿は三日前からHPより購入可能で、キネカ大森は二本立て映画については基本当日券のみとなる。


ただしキネカ大森には名画座キネカード会員というものがあり、入会金千円を払えば、当日券のみの二本立て映画も前もって購入できるのだ。

※名画座キネカード会員の方は、毎週水曜日より翌金曜日~木曜日までの1週間分のチケットをご購入いただけます。(各日の初回上映のみ)

キネカ大森



私はこれまで翌〇曜日という言葉に人生で触れてこなかったが、どうやら次に来るその曜日のことを指すらしい。

キネカ大森では二本立て映画(一本の値段で二本続けて見ることができる制度)は金曜日に新しく始まり木曜日に終わる。
基本的には上映初日に見たければ、金曜日当日に映画館に赴いてチケットを購入するしかない。

しかし名画座キネカード会員になれば二日前の水曜日から、チケットを購入することができるのだ。



前もって準備したい性格の私は、もちろん事前に買いに行きたい。


満席になったり、好きな位置で見れない事を考えること自体嫌なのだ。非常にそわそわした。ここは中国地方。買いに行けない。でも満席が怖い。

けれど私は気づいたのだ。私が旅行の予定を組んでいた日付が、そもそも17日から三日間である。なんという偶然。なんという奇跡。


17日は水曜日ではないか!


ちゃっかり買いに行った。
もちろん買いに行った。


17日の昼に東京の地を踏みしめて、キャリーケースを引きながらホテルに直行。
そのままフロントに荷物を預けて大森駅まで足を運んだ。その日の15時から新宿で映画「怒り」が待っていた。なかなかに時間との戦いだった。



会員カードは一年間の有効期限で、入会金が千円。


私が入ったとしても一年の間にもう一度キネカ大森に行く機会は無いだろうし、六回見たら一回無料の特典だって私には無意味なものである。19,20日で二回見る予定ではあったが、残り四回分を見る予定はない。


一般料金が1,400円で、名画座キネカード料金が1,100円。入会すれば一般料金より300円お得だが、そもそも千円分の入会金をペイするには少なくても四回見なければいけない。しかし私には二回分の時間しかない。



それでも入会した。
なぜなら良い席で見たかったし、確実性が欲しかった。

せっかく東京まで来て見れないなんてこと、あってはならないのだ。交通費宿泊費その他諸々を無駄にしてはいけない。千円で確実に購入できるのなら、その方がいいのだ私にとっては。スクリーンいっぱいの大画面で綾野剛を見たかった。
それだけが私を突き動かしていた。


結局事前に購入しに行ったら、整理券の番号は一桁台。


ほっと肩を撫で下ろした。
事前に調べていたのだが、その週の二本立てはスクリーン3。席数39のキネカ大森でも一番小さな箱での上映だった。39席の枠しかない分、随分ヒヤヒヤしながら買いに行ったのだが、無事に二日分チケットを購入できて本当によかった。


ゲットしたチケットを財布に大事に収めながら、その日私は綾野剛4本ノック初日を迎えるべく新宿へと旅立ったのだった。


中編へ続く




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