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たったひとつの私の願い

私が心から願っていることは一つしかないのだと
今になってようやくわかった。

一人では絶対に叶えられないのに、
小さい時からずっとずっと待ち望んでること。

自分以外の、大好きな誰かに
心底愛してもらいたいという願いだ。

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数週間ぶりに大泣きした。

眩しい朝日の中起きても、
ああ目覚めてしまった、
もっと寝ていたいのにと思う。

好きな人から、天気がいいと楽しいね
なんてメッセージ。
私は、あなたがいればどこでも楽しかったし
嵐でも台風でもなんでもいいんだ、と思う。

彼に相応しい(と私が勝手に頭で思う)
女の子の動画をインスタで見る。
こういう顔になるには
いくら必要で、どこを整形すれば良いかなんて
1時間くらいかけて本気で考えた。

最近届いた荷物のせいで部屋が汚い。
生活をハッピーにするためのものなのに
全然幸せじゃないし全部捨ててやりたい。
昨日切った爪もそのまま床に散らばっていて汚い。

ついでに、食べものが全て美味しくない。
クッキーを食べたら、シナモンの味がするなとか
チョコアイスを食べたら、チョコが強いなとか
なんというか素材ごとの味しかわからない。

生きた心地がしないのだ。

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思えばずっと、生きている気がしない。

どうして私は部屋をきれいにしたいのか。
かわいい見た目でありたいのか。
それは自分のためなんかじゃない。
自分の愛する“誰か”に、愛してほしいからだ。

私は自分のことを大事にできない。
なぜかはわからないけれど、できない。
なんだかずっと死ぬために生きている
そんな感じすらしてくる。

死ぬ前に貯金全部使って整形しよう。
でも、そしたらあの人が褒めてくれた
私の大嫌いな鼻の形じゃなくなるんだ。

そんなことを考えていたら泣きたくなった。

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私は本当は働きたくなんかない。
海外に来たくなんかなかったし、
こんな人生を送りたくなんてなかった。

本当は、ただ1人あなたに愛されたい。
両手両足が無くなって、寝たきりで、
自分の好きなことが何一つできなくなっても
愛されて、大事にさえしてもらえればよかった。

鏡を見たくなくなるほどブサイクでも
私の面影が1ミリもない顔に変わっても
愛されていればどうでもよかった。

頬を伝う涙の感触すら気持ち悪い。
私は自分の感情も見た目も成功も
何一つとして愛せない。
だって、大好きなあなたに愛してもらえないから。

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次の日起きてみれば、
なんであんなことを思ったんだろう、
馬鹿だったな、と思う。

生理周期のせいかもしれないし
自分の心の“変わり目”だったのかもしれない。
そして今日からはもっと
自分を大事にしようと約束する。
そんなにも私をダメにする「あなた」なんて
きっと交わってはいけない人だったから。

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