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真実の愛は自分を殺すかもしれないのに【失恋日記1日目】

人魚姫の最期をご存じだろうか。
王子は他の人と結婚することになり
人魚姫は海の泡となり消える。
ディズニー的ハッピーエンドとはほと遠い。

その前に、人魚の姉が短剣を持ってきて
「これで王子を刺せば、あなたは泡にならないわ」
なんて言う。
しかし人魚姫にはどうしても刺せなかった。

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私はここで相手を刺せないかどうかで
相手を本当に愛していたかがわかる気がした。

私は、好きだった人(仮称・とらぴ)のことは
やっぱりどう頑張っても刺せそうにない。
本当に心の底から愛していたから。

彼がやったことはクズの所業かもしれない。
どちらかといえば彼が死んだ方が
読者だってスッキリするだろう。

けれど、彼を刺してしまったら
私がこのさき生きていても、ずっと後悔が
つきまとう気がするのだ。
自分のことまでもっと嫌いになってしまう。

「私を愛さなかった、裏切った、
 とらぴ君が悪いんだよ。」
そう言ってブスリとさせる女の子のほうが
私は潔くて好きだ。

他の元彼達のことだったら
「私を愛さないなんて馬鹿みたい」と
思いっきりナイフを突き立てた自信がある。
今回ばかりは例外だ。

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最後まで愛し抜いたとしても
泡になる運命なら仕方ない。
だって最初にそう約束したから。

好きになった時点で負けだった。
その言葉の意味がわかった気がした。

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