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「本腰いれて」今を大事にしなくちゃ

ずっと日本のお笑いが好きだ。ダウンタウンが思春期で、「めちゃいけ」の勢いや番組企画も大好きだった。当時、構成作家が誰なのか、プロデューサーは誰なのか、兎に角関わっているヒトも気になった。その頃まだプロデューサーが何をしているのか分からずだったけど、いい番組にはいいプロデューサーがいると分かっていて、そんなことを気にしていた。なので番組終わりのフロップも注視していた。
一方、演者である芸人たちは、なんでこんなことを瞬時に言えるんだろうかという、その角度にかなりの衝撃を受けていた。周りの友だちも面白いことが好きだったのもあって、「笑う」ことがとても好物だった。笑いすぎて涙を流したことも幾度もあって、そのときの多幸感といったら格別だった。

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ギャグ漫画も好きだったし、ユーモアっていう状態が好きで、たまに泣きたくもなるし、腹よじらせて笑いたい欲求や面白いが今もチャンピオンだ。
つまらないって言われるのが一番傷つくということを強く認識していた時代もあった。芸人でもないのに(笑)
ボケ以上にツッコミを気にしていた時もあった。ツッコんでいる時に、人は笑っているんだと分かってみてみると、ツッコミの面々がコスモを持っているような気すらした(大丈夫か俺)。

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その頃、芸人を目指していた仲のいい友だちがいて、相方は志村けんの付き人をやっていた。そのコンビは芽が出ず、芸人をやめて劇団員になった。そして30歳の時に、親を支えるといってすべてやめて高知に帰っていった。
東京の未練を断つためもあるようなことも言っていたが、その後、中々連絡が取れなくなっていった。
東京駅から高知駅に立つとき、彼の馴染みの友達たちと胴上げをして、バスを見送った。苦楽を共にした友との別れだったので見送るまでに沢山泣いていた。彼も少し泣いていた。そんな風景を思い出した。
10年以上の前の話だけど、お笑いの話を書こうと思ったら、志村けんのことを思い出し、彼のことを思い出した。
時はいつも過ぎ行く。今の時もいつかすぎゆく。過去も未来も大事だが、本腰入れて今を大事にしなくちゃな。
彼もそうやっているだろうし、志村けんもそう言うんじゃなかろうか。
当時の「今」が尊く思い出され、少し寂しい。

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