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無色透明

傷付けられて込み上げる悲しい涙も
心無い力の痛みに耐える涙も
失ってしまってもう戻らないと惜しむ涙も

無色透明だ

厳しく怒られても反論できない悔しい涙も
感情が抑えきれずに息ができない苦しい涙も
自分を酷使しすぎて訳もわからず溢れる涙も

全部無色透明だ

悲しみも 痛みも 苦しみも
目には見えない

唯一それを表現できる涙も
色が付かないから
無色透明の涙の訳は他人にはわからない

だから誰かに気持ちをわかってもらうには
自分で伝えなければならない
君の本当の気持ちは君にしか分からないから

大切な人が幸せを迎えて流す嬉しい涙も
優しさの積み重ねに触れ合う感動の涙も
誰かの涙する気持ちに寄り添うようにもらう涙も

無色透明だ

本当は涙に感情という理由なんてなくて
目の前にいる誰かや
遠くにいる誰かに気持ちを伝えたい
そう思った時にこぼれる
心の合図なのかもしれない

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