冷雨
どんなに思いをつのらせても
届かなかった思いがある
どんなに大きな声で叫んでも
届かなかった言葉がある
どんなに強く願っても
戻れない時間がある
後悔は過去にしかないから
時間の流れが私を未来に押し出して
どんどん遠ざけていく
それでも後悔が新しい記憶に
埋もれてしまうことはない
なぜあの日
あなたに大切な言葉を伝えなかったのだろう
なぜあの日
その手を強く握っていられなかったのだろう
なぜあの日
あなたの顔を見る最後になってしまったのだろう
あなたに伝えたい言葉は
今もずっと私の中にある
何度も何度も口にしてみたけど
君に届くことはなく足元にこぼれるだけ
冷たい雨の中
傘も刺さずに立ち尽くす
雨が私をつたって足元に落ちる
お願い
やんでしまう前にこの後悔を一緒に流してよ
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