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少食な息子

 食が心に繋がっているなっていうのは最近すごく思う。息子はすごく少食だ。少し食べたらすぐに満足してしまう。でも、お菓子とかフルーツだとすごく食べれる。お肉とか野菜とかお米とか、そういう栄養になりそうなものをたくさん食べて欲しいけど、そういうのはほんのちょっとしか食べない。

 よく食べる子は気持ちも強い気がする。息子は心も体もスタミナがない。

 でも、娘もそうだった。5年生くらいから急によく食べるようになった。成長期に入ったらしい。ご飯でもおやつでも手当たり次第食べる。横にも縦にも大きくなってきた。そして、すごく強くなった。

 息子も成長期になったら、食べれるようになって強くなるのかなあと思いながらそれでも少しでも食べてもらいたくてジタバタしてる私。

 学校に行けなくなった時、息子は全然食べなくなった。間食しかしなくなった。サッカーに行っても全然食べない。

 食べることって生きること。息子は生きる気力も無くなっているのかなあと悲しかった。

 転校して、久しぶりに給食を食べることになって、私は「無理して全部食べなくていいんだよ。」って息子に言った。息子は頑張っちゃう子だから。「わかってる。」そう言って学校へ行った。帰ってきた息子は「給食全部食べたよ。全部食べないとおかわりできないから。」って言ってきた。「全部食べれたの?お代わりもしたの?何お代わりしたの?」「サラダ!」サラダ!普段絶対食べないやつ。

 給食ってありがたいな。朝食べれなくても、夜食べなくても、給食食べたってだけで安心する。最近、時々だけど息子が今日のご飯何がいいって言ってきたりするようになった。その言葉が私にとってどんなに嬉しい言葉か。お肉をちょっとだけ喜んで食べるようになった。お肉が息子の口に入る瞬間、心の中でガッツポーズする。

 少しづつでも、食べれるようになって、強くなって欲しいな。

 

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