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『泣くな研修医』

研修医のリアルな毎日を、
この本を通して垣間見ることができました。


先日、夜中に病院にお世話になってから、
医療現場の仕事のリアルを
知りたいと思いました。




コロナの救急搬送に備えるため、外の簡易スペースで寝ながら患者を待っていたスタッフの方。

自分の腕に点滴打ちながら、
私に点滴を打ってくれた看護師の方。

英語で薬の説明をしてくれた薬剤師の方。


たった数時間しかいなかったけれど、
私は壮絶な現場を目撃した気持ちでした。

それと同時に、医療現場のことを、
もっと知らなければならないとおもいました。


雨野隆治という主人公は、
心の優しい研修医です。

その優しさゆえ、他の人よりもいろんなことに
苦悩してしまいます。

私はこの本の中で忘れられない言葉があります。


隆治は、末期の胃がんを患っていて、今後病状が良くなるわからない患者に対して、
嘘をついてしまったことを反省していました。

その話を聞いた後、隆治対して、
ベテランナースの吉川さんが言った言葉が、
素晴らしかったのです。

嘘をついたっていいの。
それはね、『優しい嘘』なのよ。

治らない人に治らないって馬鹿正直に言うのはおかしいと思わない?そりゃ可能性で言ったら1%もないかもしれないわ。でも、ちょっとくらい希望を持ってもらったっていいじゃない。それが『優しい嘘』よ。

さらに吉川は、言いました。

嘘をついた相手の全部を受け止められるような覚悟がなければ、そして嘘つきとなじられても笑顔で謝れるような気持ちがなければ、『優しい嘘』はついてはいけないの。
言ってしまってからでも、それから腹を決めればいいのよ。



全ての言葉が胸に刺さりました。


毎日命と向き合ってきたからこその言葉、
私自身もしっかりと受け止めたいと思います。


心優しい研修医の隆治が、
一人前医者として成長していく姿が見られます。

オススメの一冊です。


最後までお読みくださり、感謝いたします🥲
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