2018年8月の記事一覧
〈Live〉Kさんと僕の6時22分
どぶんと海に飛び込めば、360°どこを向いてもいいわけです。
さまざまなメディアがあるおかげで、ときに、カメラが向けられたものだけを見ていることを忘れて、その生きた様〈ライブ〉を知った気になる……そんなことがあるように思います。切り取られた端々を何倍しても何乗しても足りないくらいの〈ライブ〉が、いえ、〈ライフ〉が、現場にはひしめいているわけですね。
自分の〈ライフ〉さえも、ときに記号化
雨と散歩と、趣味と職業
毎日、朝にこの文章を書いています。家の外の公園を眺めながらそれをしているのですが、犬の散歩をする人をよく見ます。見たことのある顔ぶれが、毎朝通るのです。
たとえ飼い主が「今日は眠くてつらい」「行きたくない」などと思うことがあっても、犬のために必ず行くんだろうなぁと想像します。僕は、犬を飼ったことがありません。
犬のほうの気持ちはどうなんでしょうかね。向こうにだってそのときによってコンデ
ありがとう、夏の空。
・空の低さのこと
夏は雲の季節だと思いました。いろんな形、色をした雲が混沌とひとつの空にひしめいています。秋の空は「高い」と表現したくなりますが、夏の空は「近い」です。いつもは遠いものとも話ができる気がするのは、そのせいかもしれません。
・ツノの曲がったカブトムシ
子どもの頃、甲虫類が好きでした。主に、カブトムシやクワガタやカナブンです。幼虫から飼育して、成虫になっていったものもあり
気象・奇勝・トリップ
夏雲と青空の対比に誘われて、農道に足を踏み入れた。すると、野っ原の真ん中で雷が鳴り出した。ここで落ちたら、助からないだろう。頭のてっぺんから背筋が焼けるような焦りを感じ、急ぎ足で突き当たりの林へ。
「こんなところに、来るんじゃなかった……」
そう思いかけて、振り返る。それが幸運だった。雷雲と白雲がせめぎ合い、陽光が漏れた空。ひとりぼっちの焦燥は、ひとり占めの愉悦に変わる。僕は夢中で、その光景を