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2021年12月の記事一覧
Greensleeves 通底した感情の訴求
『御使いうたいて』というクリスマス・キャロルもあります。別の詞がついても、通底した感情の訴求を歌のユーザーにもたらすのだとしたら、それがGreensleevesの本質かもしれません。神妙な旋律は今日の私の心を惹きつけてやみません。
L⇔R『KNOCKIN’ ON YOUR DOOR』心とらえる、n(ん)の響き
頭サビ構成の妙。歌詞「I’m Knockin’ On Your Door」の響きが柔和です。「あの日のように、どう?」みたいなソラミミを誘う、日本語っぽい響きを併せ持っています。多彩な楽器がクロスするサウンド華やか。
『さらばシベリア鉄道』大瀧流・音楽愛のさむけ
ときに派手でゴージャスなアレンジメント・演奏が、少し離れて見ているような平静な歌詞・哀愁の対比か。ビシバシとキメまくる大小の打楽器や効果音にクラクラ。大瀧サウンドは澄み、今日の冬空にも鋭く沁み渡ります。
浅川マキ『かもめ』 未来の没む港町
主人公は、じぶんにまっくらくらの未来を贈った結末ではないでしょうか。女の未来も奪ったうえで。港町は、いくつの人間の未来を吸い込んだのか。別の機会に、港町を舞台にした明るい歌を取り上げてフォローを入れたくなります。でも、暗い(黒い)歌や物語、私は好きです。