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スポーツ監督・コーチの服装

 プロ野球の監督・コーチを見ていると、彼らが着用している服装は、選手と同デザインのユニフォームです。ところが、他のプロスポーツの監督やコーチが選手と同じデザインのユニフォームを着用していることは、ありません。多くは、スーツ姿だと思います。サッカーコーチが試合中に選手と同じデザインのユニフォームを着ていることを想像すると笑えます。ちなみに、Jリーグサッカーが開始した頃には、試合中の監督のスーツ着用通達があったように聞いています。

 さて、2017公認野球規則には、監督やコーチの服装についての規定は書かれていません。ところが試合中にユニフォームを着用していない監督を見ることは皆無です。中体連野球大会の規則を見ると、グランドに入ることもある監督やコーチがユニフォームを着用することが示されています。但し、グランドに出ることがないコーチ(スコアを記録したりする人員か)は、平服も可とされています。

 なお、アメリカ大リーグには、ユニフォームを着用しなかった監督が過去にいたそうです。

パイレーツとアスレチックスで通算53年間監督を務めた
コニー・マック監督
ドジャース1948-1950度
バート・ショットン監督

監督・コーチに関する服装規定
 各種競技の「中学校体育連盟」規約を見ていると、「野球」「剣道」「柔道」では、監督・コーチに関する服装規定がなされているのがわかります。 

  • 野球監督 : 同一チームの監督・コーチ・選手は、同色・同形・同意匠のユニフォームを着用する。

  • 剣道監督 : 白色半袖ワイシャツ、グレーズボンまたはスカート、エンジのネクタイ、紺色の靴下、試合場への時計持ち込み禁止

  • 柔道監督 : 審判員(黒ブレザー・グレーズボン・男性ネクタイ・女性リボン・ライセンス胸エンブレム、白ワイシャツ・ブラウス、黒靴下)に準拠する。

 他のスポーツでも県大会などで服装規定を申し合わせ事項として示していることがあるようです。

ある県のバレーボール大会申し合わせ

  • 閉会式のマネージャーの服装は、上は白を基調としたポロシャツまたは、Tシャツを原則とする。下は、ジャージまたはハーフパンツでも可。

  • 監督会議での監督の服装は、Tシャツ・短パン・スリッパ・サンダル類は禁止とする。

  • 監督・コーチは統一された服装(襟付きシャツとスラックス(ジャージ)とする)でベンチに入ること。上着・ズボンは同型・同色であること。

ある県の空手大会申し合わせ

  • 監督・コーチの服装は、道衣もしくは白色のYシャツ・ブラウス・ポロシャツと黒・紺・グレーのスラックス(スカート)とする。

 選手の服装に関して、シャツ出し禁止や手や腕のマジック文字禁止、ベンチへの不要物持ち込み禁止など、服装に関する申し合わせが色々あることがわかりました。

2017(平成29)年9月15日の文章を再構成



 もともとこの2017年に書いた記事は、試合が行われている会場での監督やコーチなどの服装に違和感を抱いた瞬間があったことをきっかけに書いたものです。
 中学校体育連盟、いわゆる中体連の地区大会は同じ日に複数競技大会が開催されます。中学校に勤務していた5年間は、その応援にあちらこちらの会場を巡っていました。これまで30年以上、小学校の勤務経験しかなかったので、中学生のスポーツ部活動の応援には力も入りました。
 そこで気がついたのが競技によってチームに帯同している監督などの服装にそれぞれルールがあるようだということです。それが妥当に思えるかというと素人の筆者には、ちょっとした驚きもあったのです。


気づくと面白い

 子どもの頃から違和感なしに見続けていた風景や見慣れた事柄に違和感を感じ「あれっ、どうなっているのかなぁ」って思える感性を持ち続けたいと思います。

           writer Hiraide Hisashi

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