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知らなきゃ損する令和の育休術~夫が育児休暇を取るべき3つの理由~

🎍あけましておめでとうございます🎍
令和も2年が過ぎ、年末年始には逃げ恥を視聴して「夫も育休を取るべきだ!!」と、出産や育児についての理解が進んできた今日この頃ではないでしょうか。
そこで、タイムリーなことに2020年の12月に子供が産まれた私が2020年12月26日~2021年1月4日まで育休を取得した話を給与明細や所感を交えてポツポツと書いていきます。
節税の話がメインなので、法整備(≒改悪)が追いつく前に、Let's 育児休暇!!

本noteでは、以下の情報について記載しています。お急ぎの方はまとめだけでもサラッとどうぞ。

はじめに(おことわり)

「休職していて最近復職したばかり」「実は転職したばかり」といったケースは、ご自身のステータスを要確認する必要があるので、自社の人事部にお問い合わせください。『サラリーマンとして少なくとも3年くらい休まずに働いている人』を対象にしたnoteになるかと思います。
一部、申請はしてみたけど結果がまだ出ていないものもありますので、詳細わかり次第また更新します。

育児休暇の取得方法

育児休暇の取得は超簡単。
育児休暇を取得する1か月前まで(※会社によっては時期が微妙に異なるかもしれないので要チェック)に、所属の会社に育児休暇申請を提出。
That’s all 本当です。これしかしてません。
取得は上記でもできるのですが、育休を取得することによって振り込まれるお金がチラホラあります。上記以外に銀行口座情報、出生届、などなどの書類を提出する必要がありますので、詳細は各自で会社にご確認ください。

育児休暇のデメリット

育休を取得することにデメリットも発生します。先にデメリットを箇条書きで書いておきます。悪いことは先に報告するタイプです。
・育児休業中は給料がでない
・育児休業中はボーナスがでない
・育児休業中は勤続年数にカウントされない
育休は有給休暇ではないので、休職扱いになります。無給休暇です。
働いていないので、ボーナスが日割りで減額していきます。ボーナスは前の半期の頑張りに対して貰うものなので、12月のボーナスを例にして考えると4月~10月の間までに1か月間まるまる育休を取得すると本来貰えるボーナスは5/6となります。
そして育休期間中は勤続年数にカウントされません。つまり退職金に影響があります。1年育休を取得すると勤続年数が1年減ります。1週間くらいの育休であれば、まぁ誤差の範囲ですかね。

得する育休①~育児休業給付金~

さて、会社から給与という形で給料は発生しないのですが、育児休業給付金というものがあります。今まで払ってきた雇用保険からハローワークを通して給付金という形で給与の67%が支給されます。
「67%になっちゃってるのに得なの?」と思いますが、実はこの無給と育児休業給付金は算出する方法が異なるのです。
※ポイント①※
『育児休業中は給料がでない』については営業日換算で計算されますが、『育児休業給付金の対象期間』は、休暇日数で計算されるのです。

例)月収20万のサラリーマンが、平日5日間の育児休業を取得する場合
簡単のため営業日を20日と仮定すると、日給は1万円となります。
・給与:15万円(20万-5万円(平日5日分))
・育児休業給付金:6万300円(1万円×67%×9日分
⇒合計21万300円(+1万300円!!!)
ア・・・アレ?給与減ってない!?!?むしろ得した計算になっている…。すごい!!ということが起こります。

ここで重要なのは、会社的には休んでいる期間は平日の5日間だけど、育児休業期間の申請を前後の土日を含めることによって給付金は、2+5+2の9日間分で計算してもらえるという訳です。
ここでもし上記と同じ期間の育児休暇を平日のみで申請していると、
・給与:15万円(20万-5万円(平日5日分))
・育児休業給付金:3万3500円(1万円×67%×5日分
⇒合計18万3,500円(-1万6,500円・・・)
ということになります。

これが1か月とかの話になってきますと、

さすがにトータルはマイナスになってきます。取得期間内に占める休日の割合が重要になってくる訳です。これを見越して私は、2020年12月26日(土)から2021年1月4日(月)まで育児休業を申請しました。
・12月は営業日が22日のため、12月28、29、30日を除いた19日分の給与
・1月は営業日が19日のため、1月4日以外の18日分の給与
が通常支給となる訳です。一方、育児休業は土日祝日年末年始も関係ないため、26日から4日までの10日間分の育児休業給付金が貰える想定です。これを上記のように計算すると、
-100%×4日間+67%×10日間=207%
と計算できるため、育児休業中に2日分の日給が稼げたことになります。年末年始、特にGWなんかは狙い目です。本給付金はすぐに支給されるわけではないので、支給されたら計算して記事更新しておきますね。
※が、しかし!!!※
・67%もらえるのは、育休開始から6か月間
・6か月以降は50%に減額
・1月分として貰える育児休業給付金は上限アリ
などなど、細かいレギュレーションもあるため、取得の際はキチンと確認・計算しましょう。


得する育休②~社会保険料免除~

育児休業最大の節税、それが社会保険料の免除。皆さん月にどのくらい社会保険料払っているかご存知ですか?
厚生年金保険と健康保険料などがそれに該当する訳ですが、ざっくり額面の10~15%程度を社会保険料として納めているようです。
先ほどの月収20万円の例で言うと、2万5千円くらい毎月払っているわけですね。
もちろん、日本国民として様々な恩恵やサービスを受けるために存在している社会保険料な訳ですが、人生の大変な時くらい免除していただいても罰は当たらないでしょう!というのが、この制度。のハズ。
でも落ち着いて。「育児休業を取得すれば社会保険料が免除されるんだバンザーイ!」とならないでください。こちらも細かいレギュレーションがあります。
厚生労働省発行のパンフには以下の記載があります。

『育児休業等を開始した日が含まれる月から、終了した日の翌日が含まれる月の前月までの期間』
この日本語を一読してスッと理解できる人はすごい…。
例)1月10日から4月10日まで育児休業を取得する場合
上記の日本語をマッピングし、育児休業期間と社会保険料免除期間を図示するとこういう形になります。

この場合だと1月、2月、3月の3か月間は社会保険料が免除になる訳です。
しかし、これが1月10日から1月20日まで育休を取得した場合、『終了した日(1/20)の翌日(1/21)が含まれる月(1月)の前月』は、12月となってしまうため、社会保険料は免除されません
※ポイント②※
社会保険料を免除するには、育児休業期間で月を跨ぐか月の最終日まで取得する必要があります。
どうしても仕事を休めない場合は、1月31日から2月1日といった取得方法でもいいハズです。
現に私も休んでいるか休んでいないのかわからないような12月28日から1月4日という期間で取得しています。実質年末年始休暇です。
先程の例でいえば、1月20日までで止めず、31日まで取得していれば、『終了した日(1/31)の翌日(2/1)が含まれる月(2月)の前月』は、1月となるため、1月の社会保険料が免除される、という訳です。

聡明な読者は、すでに勘付いてしまったかもしれませんが、
※ポイント③※
これはボーナス月でも適用されます。むしろ積極的に使うべきです。
例)
・基本給:20万円
・ボーナス3か月分:60万円
・社会保険料:10%
⇒20万円×10%+60万円×10%=8万円分社会保険料が免除され、手取りに加わる、という訳です。
私の場合、出生届を出したタイミングが遅かったせいか、12月の基本給から社会保険料が免除されずボーナスからのみ免除でしたが、1月の明細では社会保険料が免除されていることが確認できました。

と、いう訳で、ボーナス月に育休を当てることができれば、育児休業給付金と社会保険料控除で10万円近く嬉しいことになってくる試算です。
そしてさらに、育休技はまだまだ続きます。
※ポイント④※
生後8週間以内に育休を取得した場合、子供が1歳になるまでにもう一回育休を取得できます。

厚生労働省が言うんだから間違いありません。
もう何を言いたいかわかると思いますが、育休を2回取得できるということは、少なくとも1回は社会保険料免除をボーナス月に当てることができる、という訳です。
・1回目:1月の社会保険料免除(1か月分)
・2回目:6月の社会保険料免除(1か月+ボーナス分)
ということが可能になってきます。
5-6月、または11-12月に子供が産まれた場合はラッキーで、
・1回目:12月の社会保険料免除(1か月+ボーナス分)
・2回目:6月の社会保険料免除(1か月+ボーナス分)
ということが可能になってきます。事実、私も2021年の6月に2回目の育休でも本当に社会保険料が免除されるのかチャレンジしてみる予定です。

得する育休③~節税したお金は~

①②と書いてきましたが、デメリットにも記載した通り、
・ボーナスが減額
・退職金が減額
ではあるため、人生単位で見たら算出したほどの金額が貰えるわけではありません。
しかし、40年後の100万円よりも今の100万円の方が価値があります。100万円を元手に3%で運用できたら40年後にはドエラい額です。
と、いう訳で浮いたお金は浪費せず、消費か投資に回しましょう。
個人的には、
①内祝いや、手伝いに来てくれた両親・義両親へのお礼をリッチに
②慣れない育児期間中の家事をアウトソーシング
③便利な家電を購入
④お子の一瞬を逃さないためのカメラ
⑤産んでくれた妻へのプレゼント
⑥お子へいい服やおもちゃ
などに回すのが、費用対効果が高いと感じます。
こんなご時世なので経済回すために全部でもいいと思います。ゲットした金額以上のお金を使うのもアリです。
特におススメなのは⑤。人に聞かれたら⑤と答えますが、現実は④です。お子の一瞬一瞬が可愛くて可愛くて仕方がない。

まとめ

育休のあれこれを長々書いてきましたが、育休申請時に以下のTipsを思い出していただいて、効果的な育休を取得していただけたらと思います。
以下、Tipsです。詳細は上をご覧ください。
①育休申請の期間には、土日祝日をたっぷり含めること
②育休期間は月を跨ぐか、月の最終日まで取得すること
生後8週間以内に育休を開始すると、2回目の育休が貰える
④少なくとも2回目の育休はボーナス月に取得すること

色々書いてきましたが、お国から頂いたお金は、楽をするために使うのが最適解かと思います。
辛くなる前にすぐ楽をする!令和の子育てなんてそれでいいじゃないですか。
そしてやはり奥さんのとお子さんのケアも大切に。妊娠出産育児中に150%ケアすることで、今後10年20年の好感度が爆上げってネットに書いてありますよ!!!

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