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WAGA・MAMA

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例えばさ、僕に才能があったら 気怠い日曜日の午後を過ごさなくていいし さっき投稿した いいね の数を数えることもない。 あいつのご機嫌を伺う事も無いだろし。  このまま、表現… もっと読む
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ハートの愛

ハートの愛

ほんの少し前に来た君が、
ずっと前から居た僕らの
見えないフリをしていた全てのことを、
とってもおかしいと言い、嘆く。
そんな君が、僕を見つめる瞳はまんまるで。
依然と、ハート型の愛なんてここには無いが、
その君の瞳は、本当の愛は丸いんじゃないかとさえ錯覚させてくれる。

そんな夜空には円形の星達が輝く。

じょうろ

じょうろ

僕は、満員の通勤電車に乗って
月々187,800円の給料明細を持つために、
頭を低くするようになった時間より、
お母さんの腕の中で愛されてた時間の方がずっと長いはずなのに
何故かそれらは嘘みたいに思い出せない。


あぁ、あの頭を低くした時に
頭の先端からじょうろのように
パラパラ流れて無くなっちゃったんだ。

フタドメ

フタドメ

午後2時14分
起き抜けで食ったカップヌードルを置いて
惰性で交わした口付けで
不安になった僕達を、
フタ止めシールが繋いだ。

TU・KI

TU・KI

 月は宙に浮くくらい軽い
薄い青みがかった重たい灰色の空に月は燦々と輝いてる。
あんなに薄くふわふわとした雲よりずっとずっと高いところで陣取っている。
見ればわかるよ。月は軽いんだ。
 そうするとさ、きっとスゴイ人間が僕に教えてくれて。
何故、月は浮かんでいるのか。何故、地球は青いのかとかさ。
聞き心地はけっして良くは無いが、僕は納得した方がいい気がした。
だって、彼らはきっとスゴイ人間で、僕より

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