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うつをテーマに川柳をTwitterで公募募集する問題点

ただいま、株式会社Livaという会社(社名: 株式会社リヴァ(Liva Inc.) 本社: 〒171-0033 東京都豊島区高田3-7-9花輪ビル1F; 電話番号: 03-5155-1250; FAX: 03-5155-1299)がTwitterで
#脱うつ川柳2022
という公募を募集しており、
見るに堪えないものまでTLに流れてきてしまうので公募の終わる8/31まで私はTwitterにアクセスしないことにしました。
【追記】Twitterにワンワードなら単語でミュートする機能があったので、復活できました。

んで、noteに書きます。

すごく問題があると思うんですよ。この企画は。
ひとことで言うと、

うつ病患者をサポートする業務の会社が
うつ病に対する偏見を助長してどうする。

あえて「うつ病患者」と書きます。
うつ病は「完治」しません。「寛解」といいます。再発の可能性がなくなりません。

うつ病への偏見

色々ありますが、うつ病は
・心が弱い
・コミュ力不足
・辛いことから病気に逃げてなる

という見方が根強く

強いストレスに長期間晒されて、脳内物質のバランスが崩れることによって起きる、誰でもなる可能性のある病気

という理解が不足しています。

また、「うつは心の風邪」という言い方が浸透しすぎて
・ちょっとした落ち込みのひどいもの
・気の持ちようで治る

という誤解も生じています。

うつを川柳のテーマにすることで、

うつ病は死に至ることもある恐ろしい病気で気分転換では治らない

という視点はかき消されてしまいます。

主催会社の問題点

リンク先をご覧いただければおわかりですが、
主催は

うつ病が寛解して休職から職場復帰する人をサポートすること

が主要業務のひとつです。
その会社が偏見を助長してどうするのか、と。

昨年にも同じ意図の企画を行い
受賞句があるのですが、
私が最も問題があると考える受賞句は以下です。

この辛さネタになるからメモっとけ

主催が賞を与えているからには選句眼に自信があり、この句でうつ病患者が励まされるという確信があるのでしょうから、
是非、ユーザーの通う事業所に標語として掲示していただきたく存じます。

どこがひどいかわからないのがひどい。

うつ病患者は前述の通り普通の人ですから、多分いきなり怒ったりはしません。「そうですね」と笑って流すでしょうが
病状が悪化する可能性はあります

そういう句を選ぶのがうつ病患者をユーザーとする会社だというのが大きな問題だと私は感じます。

応募者側の問題点

公募に応募する時点で、
「応募された句は著作権を放棄する」
「主催会社の各種活動に利用されることに同意」
という項目があるのですから

応募する側は何を言っても責任がない

とは言えないのではないですか?

主催者の責任が大ですが、
応募者にも責任はあると私は思います。
何も考えてない句が応募されている現実は問題だと思います。

Twitter公募である問題点

しかも、川柳の応募受付がサイト内フォームではなく
Twitter
なんです。
ハッシュタグをつけてつぶやくことで応募とする形式です。
この方法では

受賞レベルにない川柳も見えてしまいます。

私は川柳をやっている関係上タイムラインに川柳がお勧めされます。
この公募に応募した人を次々ブロックしましたが、キリがない。
Twitterを見ないことしか方法がありません。

Twitter経由の川柳句会には9月まで参加できません。
社会との接点が少ないので、困るのですが仕方ありません。
【追記】Twitterにワンワードなら単語でミュートする機能があったので、復活できました。

受賞レベルにない川柳には、
うつ病への偏見
受賞するためのテクニックである駄洒落や言葉遊び

それらがあるんです、どうしても。

世の中には公募で受賞することを目的として活動している人たちがいまして、うまいこと言うとか技術に長けていらっしゃいます。
目的は、受賞。本当にうつ病患者が見ても大丈夫かどうかなんて重視されません。
第一、「これは大丈夫」と判断するのは主催者じゃないですか。
応募フォームなら、ひどいものは誰の目にも触れません。

なんでTwitterでやるのか。

あまりにも配慮に欠けている。

辛いに一本足せば幸せ、という句が散見されましたが

そう言われたら患者の気持ちは楽になるのでしょうか。
ただの言葉遊びにされるような病気とは、到底思えないのですが。

おわりに

私の以上の意見は、すでに株式会社Livaには電話で伝えてあるので、
それでも企画を続けているのだとしたら、
そういう会社なんだと思うしかありません。
私自身はお世話になることはないでしょう。

うつ病患者をユーザーとして運営する資格があるのでしょうか?

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