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国語入試で文学史を攻略する裏技:夏目漱石・森鴎外超暗記法つき!

このノートは2019年12月に書いています。

そう、2020年度入試改革の

英語民間試験の活用

国語・数学の記述式問題の導入
という

2本柱が折れた時期です。

センター試験ではあまり文学史は出題されてこなかったですが、
もう何が出るかわからない状態。
また、センター試験ではなくて、
毎年文学史が出題されている大学を受験する人のためにも

教えましょう!文学史の攻略というものを!!

記述式では、知らないと書けないのが作者名や作品名ですが、
選択式には、ちょっとしたコツがあります。

出題者は「この作者のこの作品は有名だから当然知っているだろう」と思って問題を作っていますから、

例えば
問い:この作者の作品でないものはどれですか?
選択肢:
A.当然知っているはずの作品
B.当然知っているはずの作品
C.研究者しか知らないような作品←罠
D.まぎらわしい題名だけど他の作者の作品←これ!
E.当然知っているはずの作品
答え:D.

文学史を勉強するということは、有名な作者と作品名を地味に暗記するのが基礎です。
出題者は受験生がそういう勉強をしていると思っていますから、
上記のパターンがとても多いのです。

今、このノートを読んでいるあなたが、勉強時間があるのなら、
(なんか聞いたことあるな)程度には文学史に目を通しておきましょう。
学校で文学史の資料を買わなかった人は国語便覧に載っています。

そんな時間がないあなた!
テストに出た文学史の問題、選択肢がどれもわからなかったら?
(これ、作品名どう読むの?)
みたいなのは思い切って切り捨てて、正解する確率を上げましょう!

さて、それでも少しでも文学史を解けるようにしておきたいじゃないですか。

毎年文学史が出題される大学を受験するなら、
必ず出る作品や著者がいないか過去問を研究しましょうね。

でも、切羽詰まっているあなたは!
最も出題される二大文豪の主要作品を語呂合わせで覚えてしまいましょう~

それは、夏目漱石と森鴎外!
同時期に作品を次々と書いていて、ライバルです。
そしてまぎらわしいです。

暗記法は私が考えました。かなり工夫してあります。

まずは
【夏目漱石】

漱石に猫と坊っちゃん草枕
美人と三四郎がそれから門を過ぎて行くところ
道草して暗くなった

小説の発表順です!

夏目漱石(漱石に):何か石があるイメージ

「吾輩は猫である」(猫と)
「坊つちゃん」(坊っちゃん)
「草枕」(草枕):猫と坊っちゃんが石を枕にしているイメージ

「虞美人草」(美人と)
前期三部作
「三四郎」(三四郎が)
「それから」(それから)
「門」(門を)
後期三部作
「彼岸過迄」(過ぎて)
「行人」(行く)
「こころ」(ところ)

「道草」(道草して)
「明暗」(暗くなった):美人と三四郎は何をやっているんだ?というイメージ

ここで「前期三部作『三四郎』」をちょっと覚えていてください。

続いて
【森鴎外】

主要作品を発表年順に並べました。

おもかげの舞姫のうたう文(ふみ)
森にいた青年は妄想していかん
阿部さん舟で
しぶしぶ、いらん、固てぇ

翻訳「於母影」(おもかげの)
ドイツ三部作
小説「舞姫」(舞姫の)
小説「うたかたの記」(うたう)
小説「文づかひ」(文)
森鴎外(森に)
小説「ヰタ・セクスアリス」(いた)
小説「青年」(青年は)
小説「妄想」(妄想して)
小説「雁」(いかん)
小説「阿部一族」小説「山椒大夫」(阿部さん)
小説「高瀬舟」(舟で)
史伝三部作
史伝「澁江抽齋」(しぶしぶ)
史伝「伊沢蘭軒」(いらん)
史伝「北條霞亭(ほうじょうかてい)」(固てぇ)

イメージがつかみにくいけど、そこはそれ。

ここで『青年』をちょっと覚えていてください。

夏目漱石の「三四郎」が評判良かったので、
森鴎外は対抗して「青年」を書いたのです。
だからこのふたつを混乱させようとする問題が多いです。

例えばこうですね。

問い:森鴎外の作品でないものはどれですか?
選択肢:
A.うたかたの記
B.澁江抽斎
C.安井夫人
D.三四郎
E.阿部一族
答え:D.

もちろん、文学者も作品も他に沢山あるので、
文学史出題パターンはこれだけではありません。
知られていない作品ばかりの中に有名な作品があるパターンや、
有名な作品ばかりで奇抜な選択肢がないパターンもあります。

正直、文学史は奥が深いのに配点が低いので、
あまり授業でやらない場合が多いのですよ…。

だから、
わからなくても選べ!
正解ならラッキー!
ともかく焦るな!

これはどの教科のどんな問題にも通じる極意ですよ。

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