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2023年の活動について

今年は濃密な一年だったように思う。未体験の表現ジャンルに挑戦させてもらったり、ぶしつけながらも場や人が許せば、自分のジャグリングの技術や表現を持ち込んで、コラボレーションを行ったりしてきた。結びにも書きましたが、本当に人と場に恵まれた一年でした。

一番精力的に活動していたのが異常な暑さの夏だったので、その辺は過去のnoteを見返すと、ずいぶんくたびれたみたいだった。自分にも、付き合ってくださった方々にも、ねぎらいの言葉をかけさせていただきたいと思う。

2月には所属団体のイベントがあり、ソロで10数分という短くはないジャグリングの演目を創作し、発表した。過去の記録を読み返すと、産み出すのにとても苦心したようだったけど、不思議なことにあまり覚えていない。僕の記憶力はけっこう特殊な傾向があるので、こういうことはよくある。

演目の冒頭シーン


影響を受けているジャグラーはいるものの、僕にとっては「この演目が出来たから、断続的とはいえここまでジャグリングを続けてきて良かった」と思える演目だった。また、創作者として一目置いているジャグラーたちからも一定の評価を貰えて嬉しかった。

また、共演したジャグラーたちの多様な演技もとても良かった。同じボールジャグラーの方の演技がとても良かったので、イベント後の食事会で「影響を受けたジャグラーはいますか?」と聞いたら、僕と共通する人の名前が挙がった。世の中にはやはり繋がりがあるなと思った。

気合いを入れて頭を剃ったので、髪を伸ばし続けた一年だった。

4月にはアーティストサロンである「表現クラブ」を大阪で主催しているダンサーの白井真優さんが企画した、「My beautiful things」に参加、出演した。

「ジャグリングのイベント」以外でも2月に創作した演目『flow』が通用するのか、試したかった気持ちもあった気がする。でも何より、共演者たちのオリジナルな表現や、真優さんと、パートナーの豊野さんの人柄、そしてイベント全体の雰囲気が素晴らしかった。もう半年以上経っているけど、実に楽しいイベントだった。

ダンサー、映像作家、演奏家、弾き語り、ライブペインティング、、、様々なジャンルの表現者が集いつつ、あの風通りのいい雰囲気が保たれたのは一つの達成だったと思う。

僕の演目も、ジャグリングイベントの外でも大きな興味を持って観ていただけてありがたい自信がついた。

空間が変われば印象も変わる。廃工場のような舞台もまた、良かった。

また、この長いイベントのラストは、演奏家、ライブペインティング、ダンサー、ジャグラーが、短くない時間を即興で集団演技をした。その時間はほんとうに充実していて、視覚的にも美しく、その写真はいまだによく見返す。自己満足ではなく、終演時にはお客さんも声を上げて祝福してくれて、とてもありがたかった。

夢のような時間だったなと思う

打ち上げは近くの海側で酒を交わした。終電を逃したので真優さんと豊野さんの家に泊まってから帰った。色々と青春感の強い思い出だ。

5月には僕が大阪に移住して以来の腐れ縁である友人の結婚式があり、ジャグリングによる余興をした。1人ではなく、所属しているジャグリング団体の有志でだ。

祝福的なパフォーマンスというのは相当ひさびさだったので、明るいジャグリングもやればできる自分になんとなく安心した。友人夫妻も満足してくれたのではないかと思っている。演出、振り付けをしてくれた団体代表の宮田さんにも感謝したい。

大学生の時は大道芸的なジャグリングをすることもあったので、こういうスタイルは懐かしい


また、去年に引き続き、定期的に向井千惠さんとMagaYuraの扇芝主催による、即興表現のWSに参加した。我慢強く努力をすることが圧倒的に苦手で、記憶力が異様に低く、でも自分がしたいように動いて、表現してもいいよと言われるとけっこう生き生きとする自分にとって、即興表現の世界は楽しい。表現で人との関係性を探っていくことができるのも、世間話とかが苦手な自分にとてもあっている。

即興表現は去年に出会ったけど、不思議な世界と触れ合うことになったなと思う


また、即興で踊る、ということに関しても最近は興味が深い。最近だと山田いづみさんが主催(または共同主催)を務めた「ダンス観照」に参加し、打ち上げ含めてお世話になりました。また、さらに最近だと、年末に、宮本隆さんから「dance/move 3」という、音楽とダンスをメインにした即興セッションに誘われ、こちらもお世話になりました。

踊りはじめるコツは、自分の性格(性質)を知ることと、諦めることと、他人と比べないことと、認めてくれる場と人を探すことかなと思ってます。


また12月には所属団体であるジャグリング・ユニット・フラトレス第7回本公演『鼓膜』がありました。5月に結婚祝いのパフォーマンスを送った、腐れ縁である吉屋が作・演出をしました。毎回恒例なので通常営業なのだけど、作品制作中に1回か2回くらい僕がキレ散らかした気もする。そのくらいでは関係が切れないところがありがたいですね。とにかく無事終わって良かった。

相変わらず吉屋らしい世界でした。


また、書き切れないくらい今年は活動したことが分かってきたのでこれで終わりにしますが笑 「感情景」という月に一回ペースで開催される、パフォーマンス・アートというジャンルで発表する方が多いイベントの常連になりました。また、9月には平山剛志さんと、gallery「魔法の生活」さん主催の「月身体」というイベントで、(自分の解釈としては)初のパフォーマンス・アートでの出演をオファーいただきました。この節も大変お世話になりました。

また、12月には「パースペクティブ・エモーション」という即興表現の大型フェスティバルにも、向井千惠さんとMagaYuraの扇芝さんからオファーいただきました。この二日間のフェスに関しても大変に刺激的かつ、大きな学びになりました。


と言うわけで、省いているイベントやパフォーマンスもかなりあるのですが、書いてみるとやはり色々な場や人に恵まれ、充実した2023年だったことを再確認しました。関わっている人が多いせいか、途中から文体まで変わってしまった笑

また一年後にこの記事を自分で読み、懐かしく思うのかも知れません。

この一年で関わって下さった皆さま、本当にありがとうございました。

また来年も、よろしくお願いします。

那須真吾

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