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神はどうやら死んだらしい

きっと他の人が聞いたら,何だそんなの誰でも思ってることだよ。なんて言われてこの話はこれ以上前に進めることは出来なかっただろう。ここにこうして文字を走らせることができるのはそれでも、自分の中では折り合いがついてないからなのだと確信している。

最近は仕事もうまく行っていた。ほとんどの仕事に関わり,新しいことを学ぶ機会は減ったもののお給料もミミズの涙ほどではあったが少し増えた。嬉しかった。早く帰れる日もちらほらと出てきた。嬉しかった。ただ、刺激というのはほとんどなくなり。まさに腐ったからくり人形のように、淡々と、怒られるほどのミスはないが他の人から見れば明らかにやる気がなく、それでも仕事のスピードと正確さが他の人よりあったがゆえにここまでダラダラときてしまった。こいつを怒ったらこいつより出来てない他の人全員にプレッシャーを与えてしまう。悔しそうにこちらを見る上司の目にもこの頃は慣れてきた。
何のために働いているんだろう。洋楽のPVの向こう側で楽しそうに歌うアーティストや,やり切った顔で退場していくスポーツ選手を見ていると、彼らは勝ちとか負けとか売れるとか売れないとか、そんなのきにしてないかのように楽しそうに働いている。何が違うのだろう。僕の夢はパン屋さんで,実際パン屋に就職したのに、どうしてこんなにも虚しいのだろう。何かいいことがあればと思い,買ったアイスはハズレ。神があしらわれたエビスを飲んでも変わらず。何がどうして、こんなに悲しく働くのだろう。それでも金は必要だった。やりたい事は何なんだろう。やりたくない事は何なのだろう。もしも今日をやり直せたら、今日とは違う今日を過ごせるだろうか。僕の人生は、外れたアイスバーよりもつまらない。

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