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【読書】変な家、変な家2、変な絵

こんにちは、ばななんです。
今さらながら雨穴さんのチャンネルにハマりました。
続きが気になって、変な家と変な家2と変な絵を読了したので感想です。

余談ですが、私のおすすめは「あの日、彼らは何をした」ですね。

これめっちゃ見応えがあって面白いです。
こちらは書籍化などされていないので、ぜひ動画でご覧ください。
それではメインに参ります。


変な家

漫画化、映画化もされているので非常に有名だと思いますが、奇妙な間取りを見た筆者がその間取りの謎を解いていくホラーミステリーです。
読後感はスッキリしない、胸にもモヤっとした余韻が残る感じですね。
読了後の私は「栗原ぁぁぁぁぁぁ!!!」と心の中で叫びました。
書籍版の醍醐味は栗原のあとがきだと思います。
全ての謎の結末はこのあとがきに集約されていたな、と。
ストーリー全体は横溝正史的な懐かしみがありました。
ホラー感強めではあると思います。

変な家2

私が今回読んだ3冊の中で一番面白かったのは「変な家2」でした。
11の間取り紹介は会話になっていたり日記になっていたりしてとにかく情報が多い。
後半1/3の栗原の推理でそこまでに出ていた情報が整理され全ての間取りが繋がっていく様は非常に面白かった。
3冊の中で一番推理要素が強かったです。
後味は相変わらず悪いんですけどね。嫌いじゃない。
これは映像化するのは厳しいだろうなと思いました。
11の間取りの話をしっかり描かないと栗原の推理が破綻してしまうのに、しっかり描くと栗原が推理する前に視聴者が全てわかってしまう。
叙述トリックを使われた作品は小説だから良いと思います。
(見事に映像化されている作品もあるので一概には言えませんが)

変な絵

3冊の中で人に勧めやすいのは「変な家」だと思います。
表現が難しいのだけれど、一般的な小説の書き方になっているので読みやすいです。
緩い推理小説という感じなのであまり推理小説を読まない人も読みやすいのではないでしょうか。
裏を返すとあまり衝撃的な展開はなかったです。
伏線が張り巡らされている、というわけでもないので正直YouTubeに公開されている第1章だけでも犯人はわかると思います。
動機や方法はともかく、レンのいう「あなた」と「罪」の正体は検討がつき期待を裏切らない結末でした。
ただこの「変な絵」はラストがとても良かった。
前2作がどちらも後味の悪いラストでしたが、こちらはスッキリ前向きなラストシーンでした。
あと栗原がいい男に思えた(笑)
このラストも含めて人に勧めたい1冊です。

終わりに

雨穴さんの小説は対話形式と図説が多く、情景描写が少ないので「推理小説読むぞ」と思って読むと読みづらいという印象です。
ただ、文字数も少ないのでライトな読書にはちょうど良いと思います。
(「変な絵」は対話形式ではないので小説らしい小説でした。)
動画も面白いので雨穴さんの次回作も楽しみにしたいと思います。

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